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次に会う事になっていた三週間後。
金曜日、職場から直接来ることになっていた。
夕飯は、新幹線で弁当を食べるからと言われてたので、
何も用意せず、待っていた。
有岡『18：56発のはやぶさに乗りました
20：28に仙台に着きます。
また連絡するね』
私が、まだ仕事中なのがわかって、LINEで連絡してきたんだろう。
急にドキドキが増して、仕事が手につかなくなり、
早々に仕事を切り上げた。
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自宅で、残り物などで夕飯を食べ、
ちょっと用意しておきたい料理を始めた。
それをぐつぐつ煮込んで20分くらいたった頃、
「仙台駅、出たよ」と連絡が入った。
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ピンポーン
A「はーーい」
有岡「俺…」
扉を開けると、毎日毎日会いたいって思ってた彼が立っていた。
今日から「いらっしゃい」じゃなくて「おかえりなさい」って言うんだよね。
A「おかえりなさい、お疲れ様でした」
有岡「おぅ、ただいま！」
玄関に入るなり、抱きついてきた。
冷たい北風のせいで、ほっぺは冷たかったけど、
胸の中は温かくて、ずっと求めていた感覚だった。
私から体を離し、大貴は靴を脱いだ。
コートを受け取り、玄関のコートかけにかけて、
その間に、大貴は寝室に移動して、スーツの上着を
大貴のスペースに掛けていた。
その次の瞬間、つい視線をそこから離せなくなっていた。
有岡「見過ぎだから・・・」
ネクタイの結び目に人さし指をかけて、下げる仕草・・・
カッコいいんだよね、それ。
毎日見てたその仕草を、また見る事が出来て、
やっぱり嬉しい・・・
A「いいじゃん、別に・・・
お風呂出来てるけど、入る？」
有岡「うん・・・
Aも、すぐ入るでしょ？」
A「うん、呼んで・・・」
有岡「って、その前に、何かいい匂いがするんだけど・・・」
キッチンに行って、私が煮込んでいた鍋の蓋を開けた。
有岡「おぉ!!おでんじゃん!!
美味そう!!」
A「明日、岡本くん来るから、煮込んでるの」
有岡「風呂出たら、食おっと！
ビールある？」
A「うん、確か二本くらいあると思うよ」
有岡「よし！」
握ったこぶしを、手前に引き、
鼻歌交じりに、脱衣所の向かった。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
