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外が明るくなっているけど、今日、大貴は帰っちゃうんだと思ったら、こうやって、ずっとお布団の中にいたい気分だった。
目を閉じて右を向いている大貴・・・
寝顔は全然男っぽさを感じない、優しい柔らかい感じで、あんな事するような風には、全然思えないんだよね。
結局、神社で言われた「今夜は許さねえかんな」という言葉は、実行されず、いつも通り、優しく愛してくれたんだ。
「んん・・・」
そっと片目を開け、まぶしそうにこちらを見ている。
私が隣にいるのを確認して、ギュッて抱きついてきた。
A「おはよ、大貴。
ねえ、今日は何時頃の新幹線で帰るの？」
目をこすりながら、スマホで時間を調べているようだ。
有岡「仙台を20：14に出るやつ。
地元に22：35に着くやつ」
A「夕飯も一緒に？」
有岡「うん・・・」
まだまだ眠そうな大貴に抱きしめられていると、私もまた眠くなって、大貴のぬくもりをいっぱい感じて・・・忘れないようにと思いながら、私もまた目を閉じた。
有岡「A・・・腹減った・・・」
それを合図に、二人で起きて、洗濯機をセットしてから朝食の準備をした。
野菜いっぱいのミネストローネと、温野菜のサラダ、大貴の好きな小さいソーセージをボイルして、チーズとほうれん草を入れたオムレツを作った。
最後にトーストを焼いて朝食にした。
有岡「このスープ、うまっ！」
A「ありがとっ。
やっぱり、誰かの為だと、お料理もやりがいがあるね」
またしばらく、この笑顔が見れなくなるんだと思ったら、寂しくなってきて。
それでも、泣いちゃいけないって思うから、一生懸命我慢した。
A「もう一枚、トースト焼く？」
有岡「うん、あとスープもおかわりちょうだい」
A「うん・・・」
スープのカップを差し出されて、指がちょっと触れたんだけど、その指の感触さえも忘れたくないって思った。
洗い物は大貴がやってくれて、その間に洗濯物を干した。
一緒に住んでた頃のリズムを、完璧に思い出してきた。
それぞれの役目を終えた後、、大貴がベッドに横になって私を呼んだ。
有岡「なあ、本当に何かあったら圭人に頼めよ。
今、LINEのグループ作るからさ。
で、俺はヤキモチやきですので、俺には関係ない会話でも、ここで必ずする事！」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
