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うちに着いて、キッチンにスーパーの袋を置いて、
A「ねえ、大貴、手伝って。
これ使えるようにセットして欲しいの」
有岡「何、これ。
おお、ホットプレートじゃん」
A「転勤する時に貰ったんだよね。
一人でホットプレートなんて寂しいけど、一応持ってきたの。
今日、これを使って夕飯にしようかと思って」
有岡「え？！マジで？
なんだろう・・・余計にわからなくなってきた」
A「それ出せたら、もう一つお手伝いして欲しいから」
有岡「あ・・・うん」」
有岡「出来たよ、コンセントもつなげたー」
A「ありがとっ、じゃあ、これをすって」
有岡「長いも？山芋？」
A「うん、どっちでもいいけど。
手がかゆくなるといけないから、これ巻いてね」
手にビニルをはめさせて、おろし器と一緒に渡した。
ぎこちない手つきで、すり始めた。
私は、キャベツを切ったり他の作業をしながら、大貴に話した。
A「大貴も、お料理、少しやろうね」
有岡「あ、うん。俺も、そう思ってたよ。
Aが風邪を引いた時にも思ったんだけど、やらずにきちゃって。
これからは、ちゃんとやるよ。
だから、色々教えて！」
A「うん・・・」
A「よし、じゃあホットプレートで焼こっ！」
有岡「おっ！お好み焼き！」
A「うん！」
ソース、マヨネーズ、鰹節をテーブルに並べて、
A「あっ、大貴、ビール飲む？」
カウンターから、缶ビールを二本渡した。
有岡「おうっ」
A「では、始めます！」
油を温め、生地を二カ所に落とした。
豚肉を上に乗せ、ひっくり返して、蓋をした。
ひっくり返す時に「おー」って声を揃えたり、焼けてるか確認したり、蓋を開けて、いい匂いを共有したり、
有岡「ねえ、まだ？
ビール、なくなっちゃうよ」
A「私のあげるよ、はい。
そろそろいいかな？
ソースを塗って、マヨネーズかけて、出来上がり！」
有岡「美味そう！
あっつ！あっつ！・・・」
A「どお？」
有岡「うんまっ！」
食べながら、空いたところに次の生地を流して。
大貴と一緒に、作って、食べて、喋って・・・
あらためて、幸せを感じたよ。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
