23 Daiki ページ23
Daiki
じっと真剣な顔でガラスケースの中を、見ていて、自分の与えられた課題を、必死にこなそうとしていた。
有岡「・・・・行こっか。
じゃあ・・・お願いします」
控えは、Aに預かってもらって、取りに行ってもらう事にした。
有岡「昼、食う？」
A「うん・・・何にしようか」
恋人繋ぎを、俺のスタジャンのポケットにしまって歩き出した時、向こうから、手を振って近づいてくる男の人がいた。
・
有岡「圭人！」
A「岡本くん？」
二人同時に名前を呼び、びっくりして顔を見合わせた。
有岡「え？知ってんの？」
A「同じ課なの・・・
どっかで、一緒だった？」
有岡「横浜」
岡本「あ、やっぱり大ちゃんだよね！
萩原さんの、いとこだったんだね、ビックリ！
昨日、萩原さんの事呼んでる人、似てるなって思ってたんだよね」
有岡「ちょっと待て・・・いとこじゃねえよ」
岡本「え？違うの？
えっと、じゃあ何？」
有岡「じゃあ何じゃ、ねえし。
ジュエリーショップから男女が出てきて、そしたら、何かわかんだろ。
俺ら、何に見えんだよ！」
岡本「えーっと。
いとこのお姉ちゃんに、彼女へのプレゼントの相談をしてるとこ」
有岡「お前、バカなの？
彼女だっての！」
A「ちょっと・・・・大貴・・・」
岡本「え？嘘でしょ？
知念ちゃんが結婚するって、相手、大ちゃんじゃないの？」
有岡「あーーーーー！！
おいっ、何言ってんだよ！」
A「知念ちゃん・・・」
岡本「嘘！？別れちゃったの？」
有岡「わーーーーー！！
黙れ！！バカ！！
とっくに、終わってるわ！」
A「知念ちゃん・・・」
有岡「A、こいつの言ってる事、信じるな！
いいか、去年の四月から、Aの事しか好きじゃねえし。
ずっと、今だってAだけだし、だから仙台まで会いに来てんだろうが！」
あーー、最悪だ！！
何で、そんな大昔の事、こんなとこで言われなきゃいけねえんだよ！
やっと、二人でやり直そうって決めて、幸せだったのにさ。
A「岡本くん・・・・大貴の昔の彼女？結婚するの？」
岡本「はい、そうなんです」
・
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
