21 Daiki ページ21
Daiki
A「いい買い物出来たね！」
とっても嬉しそうな顔をして、俺の腕をつかんでいる。
その後、電気量販店で、脱衣所用の簡単な電気ストーブを買った。
これは、簡単に決めてたな。
軽いし、すぐ使いたいから、俺が持って帰る事になった。
「ごめんね」って、眉毛を下げていて、そんなに気にする事ないのにな。
気にしいだから、仕方ねえか。
有岡「今度は、俺が行きたいとこな！」
ストーブを持ってない方の手で、恋人繋ぎをした。
有岡「昨日、ちょっと早く着いたから、ブラブラしてて見つけたんだ。
ここ！」
俺が指さした店を見て、目を大きくしてビックリしてるようだった。
A「何買うの？」
有岡「Aへのプレゼント。
どんなのがいいか分かんねえから、一緒に見ようと思って。
まだ、エンゲージリング買ってあげれないから、オモチャみたいだけど、これ見て！シルバーだけど、それっぽく見えるだろ？」
Aは遠慮がちに、ガラスケースを覗いた。
有岡「これなんて、どお？
Aのイメージってこんなのなんだけど…」
A「ねえ、大貴・・・・恥ずかしい事言ってもいい？」
有岡「え？何？
恥ずかしいって、こんなとこで、言える事？」
目をウルウルさせてるのが、わかった。
涙がこぼれないようになのか、俺の事をじっと見上げて、ちょっと小さな声で話しだした。
A「私、指輪ってプレゼントされた事ないの・・・
だから、どうしていいのか、わからない・・・」
有岡「えっ！そうなのか・・・・
別に、恥かしくないけど、だから、指輪したとこ、見た事ないのか。
自分でも買ったことないの？」
頭を縦に振って、また俺を見上げた。
男ってのは「初めて・・・」ってのに、弱い。
あ、俺は、あれはダメなんだよな、「ショタイケン」ってやつは、面倒で。
俺も、まあまあの歳だしな、そんな女には出会わねえけど。
有岡「すみません、サイズ、測ってもらえますか？」
俺も、慣れた感を出したくないけど、二人でモジモジしてても仕方ない。
「どちらの指になさいますか？」
有岡「とりあえず、右手の薬指で」
Aは、小さな華奢な手を、店員さんに差し出した。
そしてリングゲージを、そーっとはめてもらった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 988人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
