19 Daiki ページ19
Daiki
A「ソファー見たいのと、んー、それくらいかな」
有岡「俺は･･･」
A「え？大貴も何か欲しい物あるの？」
有岡「ここは、俺の家だ！
だから、ドラッグストアと･･･｣
A「ふふっ･･･」
有岡「何だよ！」
A「いやっ、その遊び、もう始まってるのね。
ドラッグストアって、そういう事は、忘れないんだね」
有岡「バカ･･･今日、一番大切なやつだろ。
あと、昨日ちょっと見た物が欲しくて･･･」
A「へぇ？何？」
有岡「内緒！教えない！」
A「私も一緒に見に行ってもいいの？」
有岡「ああ、いいぞ」
俺の事、年下扱いする時も、好き。
俺って、そういう願望があるんだなって、気づかされたんだけどね。
Aは掃除機を片付け、化粧を始めた。
Aの化粧タイムは短いので、いいんだわ。
有岡「あっ！」
化粧をしているAを見て、気が付いた事。
昨日までしてたマニキュアが、落ちている。
A「何？どうしたの？」
有岡「いや・・・あの・・・爪、落としたんだなって思って」
A「あぁ、うん。あんまり似合わないしね。
セルフネイルだったし、汚かったからさ」
有岡「昨日、違う人に握られてるみたいだったけどね。
それはそれで、新鮮だったわ」
A「え？いつ？握るって？」
アイラインを引きながら、ちょっと間抜けな顔で聞いてきた。
面白いから、耳元で教えてあげたら、
A「ちょっと！何言ってんのよ！
ちょっとズレちゃったじゃないよ！」
後ろから、ギュッと抱きつき
有岡「自分が聞いてきたんだろ！
全然おかしくないよ。
可愛い！」
A「もー、あっち行っててよ！」
有岡「そばにいて欲しいくせに！」
ぷーってほっぺを膨らまして、化粧の続きをしていて、
やっぱり可愛いし、俺だってそばにいたいから、離してあげなかったけどね。
リップグロスをつけたら、お化粧終了。
これは、一緒に住んでたから、知った事。
抱きついてた手を離してあげた。
かなり、やりづらそうだったけど、本気で嫌がってない証拠。
ほんと、可愛い。
デートの時に、いつも斜めがけにするバッグに荷物を詰めだしたので、俺も、出掛ける準備をした。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
