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Daiki
有岡「もちろん、泊まっていくよ・・・
ねえ、ここのアパート、みんな結婚してるっぽいんでしょ？
俺達も、俺が単身赴任してるっていう設定にしない？
月に何回かしか、帰ってこないの。
次に来るときは、金曜の夜、職場から直接来て、
月曜の早朝に出て、出社するの、どお？」
A「そうしたら、三泊出来るの？
でも、月曜日、大変じゃない？」
有岡「別に、新幹線で寝てられると思うし、大丈夫だよ」
すぐに枕元のスマホを持ち、乗り換え案内のアプリを起動させた。
有岡「見て見て！
6：36仙台発で、東京駅に8：07に着くよ。
余裕じゃん！」
Aは嬉しそうに、俺にピタッとくっついてきた。
A「じゃあ、またおにぎり作っちゃおっかな」
有岡「マジ？！嬉しい！
高木さんに、ビックリされると思うよ」
A「もう、今月は二回来ちゃったから、来れないよね・・・」
有岡「いや････まだ、6日だから、もう一回は来たいな」
A「バレンタインの時は、私が行こうかな」
有岡「俺も、そう考えたんだけど、泊まるとこがさ。
俺んちじゃ、思いっきり出来ねえし。
ホテル代も、かかるし。
やっぱり、ここに来た方が、ずっと二人でイチャイチャ出来るかなって」
A「そっか････
じゃあ、私も新幹線代、出すね！」
有岡「いや、幸い、実家暮らしだから、節約するには丁度いいし。
頑張るよ。
Aと一緒に過ごす為だったら、なんだって出来るから」
A「ねえ、さっき大貴が言った『思いっきり出来ない』って、
何が出来ないの？」
有岡「え？わかってんだろ？
耳貸せ！」
答えを耳元で言ってあげたら、「バカ・・・」って恥ずかしがって、俺の胸に顔をうずめてた。
そういうとこも、可愛いよな。
有岡「A、寝よっか」
A「うん、おやすみなさい」
有岡「おやすみ」
おでこに、チュッてキスをして、ピッタリくっついて、久しぶりに幸せな気持ちで、眠りについた。
目を覚ますと、Aはもういなかった。
スマホで時間を確認したら、もう九時を回っていた。
隣りのリビングで、Aが電話をしてるようだった。
A「うん・・・断って欲しいの・・・・そう」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
