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有岡「え？ひでえじゃん。
俺の歯ブラシ、捨てちゃったの？」
A「いや、私のも捨ててきたんだって。
新年だし、新しいのにしようかなって」
また今日から、洗面台に二本の歯ブラシが並ぶのかと思うと、やっぱり嬉しい。
有岡「ねえ、こっちの部屋、暖房入れるよ。
こんなに寒いと、裸になれないし」
言う事が、相変わらずで。
長袖のTシャツに、スウェットというパジャマ姿。
この状態のまま朝を迎えるという事は、しなかった日だけで。
さっきも露骨な発言をしてたし、早めに寝室に移動したと言う事は、そういう事なんだよな。
リビングの明かりを消し、寝室に入り、すでに間接照明だけになっていて、私は、髪につけてもらったお星様を、大切な物をしまってあるタンスに、入れた。
大貴は、私の枕の方で、横を向いていた。
A「大貴、こっちでしょ？」
有岡「いいじゃん、Aの匂いかいでるの。
自分は、俺の枕、抱えてたよね」
A「知らない･･･」
有岡「否定しねえんだな」
大貴の枕の方に入ったら、すぐに大貴の腕が首の下を通った。
有岡「やっぱ、逆だと違和感。
戻るよ！」
もーーって思いながらも、なんか楽しい。
私がズルズルと移動する上を、またがって定位置についた。
右を向いて寝る大貴が、再び、首の下に腕を通した。
そして、足を私の足の上に乗せ、ギュッとくっついてきた。
有岡「絶対、戻れるって思ってたよ。
もう絶対離さねーかんな」
A「うん・・・」
有岡「ねえ、髪の毛、何で染めたの？」
A「え？まあ、爪もそうだけど、お見合いの為？
ちょっと明るく見えるかなって。
おかしい？やめたほうが、いい？」
有岡「別におかしくはないよ。
よく見ないと、わからないくらいだし。
それをした、Aの気持ち・・・・
なんか辛いし、ちょっと複雑。
一回、俺は消されたんだなって思うと、悲しい・・・」
A「ごめん・・・・
私の心の中には、ずっといたんだけど。
それでも、違う道を少し進んでしまって・・・」
さっきまでふざけてたのに、急に辛そうな顔をされた・・・
ごめん・・・・
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
