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少しだけ抱きしめられ、出る為に立ち上がったら、
もう、プクプクがなくなったみたいで、一緒に出る事になった。
有岡「さみー！」
A「明日、ここ用のストーブ買いに行きたいんだよね。
寒いっ！」
大慌てでパジャマを着て、エアコンのつけてあるリビングに移動した。
有岡「A、ドライヤーしてあげる」
A「うん････」
ダイニングテーブルのイスに座って、顔に保湿クリームを塗りながら
A「あとね、この部屋にソファー置こうか悩んでるの。
ちょっとテレビとか見る為に、欲しいかなって」
有岡「んー、あったら便利かもだけど・・・
一年後に引っ越すことになったら、邪魔じゃない？
一年後の引っ越し先でも、使えるかー。
悩むな・・・」
A「もし次の引っ越しが、誰かと住むことになったら、
その人と一緒に選びたいしなーとか」
有岡「なんか、言い方がめちゃくちゃ遠回しだけど。
じゃあ、その誰かと一緒に、今、選ぶか。
明日、一緒に見に行こうよ」
A「・・・・うん」
なんかちょっと恥ずかしくて、下を向いて返事をした。
ちょうど乾いたみたいなので、今度は私が大貴の髪の毛を乾かした。
刈り上げを、下から上になでるのが、気持ちよくて好き。
でも、この刈り上げって、私達が出会った頃にしたんだって。
とっても似合ってて、いいと思うよ。
有岡「あー、気持ちいいー」
目をつぶって、何も喋らなくなった。
すぐに乾いて、ドライヤーを切り、片付けて戻ってきても、同じ状態のまま座っていたので、寝ちゃったんだと思った。
10分くらいは、その状態だったと思う。
小さな声で呼びかけた。
A「大貴・・・・ベッドで寝よ」
有岡「うわっ！・・・・俺、寝てた？
やっべ！
ちょっと、A、ここに座って！」
A「え？」
自分は立ち上がり、リュックの中をガサゴソとあさっていた。
有岡「あった！
あのさ、うちの母ちゃんも俺と一緒に悲しんでたからさ。
だから、これ、また持っててほしいんだよね」
そう言って、私の髪の毛を触った。
え？何？・・・・
大貴は、私の頭をギュッと押したので、やっとわかった。
星が三つ付いた、ヘアアクセサリー。
手で触って、それを確認した。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
