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有岡「いや、あの････
薮課長に、同期の子とか聞いてもらってもわからなくて。
俺さ、Aの事、何も知らないんだなて思ってね。
かなり反省した。
で、Aのプライベートを知ってそうなやつ、一人だけ思い出したから、聞きに行ったんだ。
そしたら、妹さんの携帯の番号がわかるって事で、妹さんに聞いてもらったの････」
A「もしかして･････山田さん？」
有岡「ふっ･････もう、涼介って呼ばねえの？」
A「仕事でお世話になってたって人だから」
有岡「でさ、大晦日は実家にいた事。
若い彼氏が結婚してくれないから、別れて、見合いをしたって事。
教習所に行ってたって事。
運転が下手くそすぎて、親父さんをビビらせたって事。
見合い相手は、地元の社長の息子で、漏れなく一軒家が付いてくるって事。
そんな感じかな？
で、電話番号を聞き出したってわけ。
俺は、実家に帰ってるって知らないから、Aに会いたくて、衝動的にこっちに会いに来ちゃったの」
A「そっか････
私は、そんな訳です････」
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急に立ち止まり、怖い顔でこっちを見た。
有岡「なあ････もう、見合いはやめてくんない？」
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間をあけて、続けた。
有岡「俺が、Aと結婚するの。
他のやつになんて、絶対渡さないから。
俺と、結婚してください。
お願いします！！
って、こんな道端で言われても困るか。
あのさ、俺、車買っちゃったじゃん。
でね、今、全然金がないわけなのね。
だから、今すぐは無理なのよ。
結婚資金に300万以上用意したいのね。
母ちゃんに、結婚したいからって言ったら、小さい頃のお年玉とか、貯めててくれたやつ、200万くらいあるみたいだから、残りの100万を、頑張って貯めていきたいんだわ。
だから、もうちょっと待っててほしい････」
なんか、とっても大切な事を言われたんだけど、
最終的には待っててほしいと言われて…
OKかそうじゃないか、返事をするタイミングがなかった。
それに、スーパーに着いてしまった。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年3月6日 21時
