Mi tesoro.

番外編（バレンタイン） ページ5

作者がどうしても書きたくなってしまいました。
すみません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

光ちゃんと一緒に作ったブラウニー。


今日は、 QuizKnockの集まりがあるから渡すことができる！


朝から気分がいい日。


の、はずだったのに。




拓朗と手を繋ぎ、大学に入る。


そのとたん、



「川上さん、受け取ってください！」


「川上くん、もらってぇ！」



何百人と押し寄せてくる。
(実際はいないが、そう見えるほどの勢いだった)


想像はしていた。


けれど多すぎない！？



「川上さん、好きです！」


おい。誰だ。今どさくさに紛れて告白したやつは。



固く結ばれていたはずの手が離れてしまい、

拓朗は遥か遠くへ行ってしまった。








水上「相変わらずの人気だね。川上」




『あっ。颯くん。そーなんだよね。彼女は私なのに。』ボソ




水上「嫉妬か？w」ニヤニヤ




『っう、うるさい！

でも、颯くんはチョコもらったりしてないの？

颯くんこそ、いろいろなところで活躍していて、モテるのに・・』




水上「ん、俺？

俺は昨日のうちに、ツイッターで言ったんだよ。

“誰からも受け取りません”って。」




なるほど。そういう手があったのか。




じゃあ、颯くんにあげないほうがいいのかな？


水上「ん、ちょーだい」


目の前にグイッと手が出される。


『え？』


水上「もう、鈍いなぁ。しょうがないから貰ってあげるよ。

作ったのに捨てるとか、もったいないでしょ？」




そーいうことかw

颯くんは素直じゃないけど、欲しかった。ってことかな？



『はい。貰ってくれてありがとう！これからもよろしくね！』



水上「Aは、ドジだからね。ほっとけないから、仲良くしてあげなくもないよ////」



あ〜。可愛いなぁ。


ツンデレってやつかぁ。


拓朗は颯くんと同じドSだけど、ツンデレじゃないから新鮮w



水上「じゃあ行くね。気をつけろよ。」



『うん！バイバイ』



私が手を振ると、控えめに返してくれた。




そろそろ、人が減ったかなぁ。



「川上さん！受けってくださいよ〜！」


「川上さん！受け取ってもらわなくていいんで、付き合ってください」



賑やかなこと。(呆れ)


拓朗には、私という彼女がいることを知らないんだね。









今日は、女の子が勇気を出して告白する日。



我慢して、大目に見るしかないのかな。



少し寂しい思いをしながら、教室へ向かった。

番外編2→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す