検索窓
今日:1 hit、昨日:30 hit、合計:129,518 hit

第六十九章 ページ20

「で?どうしろって?今更死ぬのが怖ぇって事はねぇから、言うならすっぱり言っちまってくれよ」


「はぁ。俺のやり方に不満があるんだろ?お前がそう言う態度を取るときは、いつもそうだったよな」


私達は二人のいる部屋の襖越しに耳をそばだてる


「!なんつぅか、最近新しく入ってきた隊士どもを優遇して、昔からいる俺達に対してだけやたらと厳しすぎやしねぇか。確かに俺達は弁がたつわけじゃねぇし、偉い知り合いがいるわけでもねぇ。だが、ここまで新選組が大きくなったのは、俺達が死ぬ思いで戦ってきたからだろ!」


「すまなかった。お前らに甘くしてるとな、色々言いたがる奴がいるんだよ。古株ばっかり重用してるとか、贔屓してるとか、給金に色つけてるとか、くだらねぇことをな。ただ、必要ねぇ事まであれこれ口出しちまった事はすまなかった」


「ったく、かなわねぇな、あんたには。俺も悪かったよ。そのうち又飲みに行こうぜ。土方さんでも飲めそうな弱い酒、探しとくからよ」


「ふっ、余計なお世話だよ。俺はな、飲めねぇわけじゃなくて、飲まねぇだけだ」


二人の会話を聞いて、安心したのか三人の表情が柔らかくなりお互いに顔を見あって微笑んだ

私は小さな声で「お疲れ様」と襖の向こうにいる土方さんに労いの言葉を投げかけた




第六十九章
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

(管理する側は骨が折れるよね、いつもいつもお疲れ様土方さん)

第七十章→←第六十九章



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
109人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , トリップ , 原田落ち   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぷー(プロフ) - mizu217(ニイナ)さん» そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです!!キャラ崩壊してないかとか色々心配ですが...かっこよく書けててよかったです! (2017年8月25日 12時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
mizu217(ニイナ)(プロフ) - もう、無理です。左之さんかっこよすぎです〜!! (2017年8月25日 4時) (レス) id: 908cde38bf (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - Asoraさん» お心遣いありがとうございます。優しさが心に染み渡ります...!これからもこの作品に目を通していただければと思いますので、よろしくお願いします。 (2017年8月24日 8時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
Asora(プロフ) - ぷーさん» いえいえ! こんな事言える立場では無いですが無理はしないでください!何時迄も楽しみに待っていますので! (2017年8月23日 22時) (レス) id: 32969ac174 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー(プロフ) - Asoraさん» ご指摘ありがとうございます。全然気付きませんでした...!!また何かありましたら、教えて頂けると嬉しいです。そして、嬉しいコメントありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しい限りです。これからも楽しんで頂けるよう頑張ります! (2017年8月23日 22時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぷー | 作成日時:2017年8月21日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。