第五十七章 ページ45
「そっかぁ?俺は全然似てないと思うけどなぁ」
「いやぁ、似てるよ。ね?」
「だから、何で私に同意を求める...」
「きっとこの子が女装したら、そっくりだと思うなぁ」
「あ、あの...」
「もっときちんと御礼をしたいのですけど、今は所用がありまして、ご無礼ご容赦くださいね。このご恩はまたいずれ。新選組の沖田総司さん」
「おいおい、ありゃ総司に気でもあるんじゃねぇのぉ?」
「今のがそう見えるんなら、平助は一生左之さんとかには勝てないね。それに、気を持たれるなら、僕は夕奈ちゃんがいいなぁ」
「おい、それって一体どういう意味だよ!」
二人の会話が聞こえ、何やら驚くべきことも耳に入った気がするが、これは一体どういうリアクションが正解なんだ...?
「あれ?聞こえてなかったの?」
「えっ?いや、聞こえてたけど...」
「そういう事だから」
「どういう事!?」
戻って来た総司が私の顔を覗き込みながら聞いて来たことに対して素直に答えれば、悪戯な笑みを浮かべながら言った言葉に思わずツッコミを入れるが、彼は飄々とした態度で屯所に向かって歩き出した
第五十七章
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(総司の言葉の意味は何!?いや、普通に考えて好きになってほしい...って事だよね?いやいやいや、自惚れすぎだなそれは)
(これで少しは僕の事意識してくれるかなぁ。左之さんの事もあるし、今後が楽しみだよ、夕奈ちゃん)
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ぷー(プロフ) - 神崎舞様。気付かず申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。早急に直させていただきます。また何か気付いた点などがございましたら、仰って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2017年8月18日 11時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されないで夕奈のままになってる話が何話かあるのですが? (2017年8月18日 9時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷー | 作成日時:2017年8月17日 11時