第四十八章 ページ26
「ーーー土方さん。仕事を他の人にも振って自分が少し楽するのも、貴方の仕事だよ。おやすみ」
「ーーーわかってる」
私の言葉に少し口角を上げて笑った後静かに障子を閉めた
ほんとにわかってんのかね
彼の返事に小さく溜息をつけば、隣に居る左之さんを見上げる
「左之さん。厠へ一緒に行きましょう」
「了解。んじゃあ、行くか」
そう言って笑う左之さんはすげーイケメンでした、まる
厠に着いて先に行って来いと言ってくれた為、その言葉に甘える
厠の目の前でピタリと止まれば、バッと勢い良く振り返り左之さんに向かって言い放つ
「左之さん!ほんとに其処でちゃんと待っててよ!?気付いたらいないとか嫌だから!!絶対だよ!」
「わかったから早く行って来い。ちゃんと此処にいてやるから」
左之さんの優しい笑みに見送られて、私は厠の扉を開けて中に入った
「ーーーふぅ、スッキリスッキリ!」
「お前...女なんだからあんまそういう事平気で言うなよ」
「あ、つい」
あははと笑えば左之さんは私の頭にポンッと手を乗せて、「俺も行ってくるから待ってろ」と言いながら厠に向かった
「....この時代は月が大きく見える」
待ってる間空を見上げれば未来にいた時よりも、月が近く大きく見えるのは何故だろう
排気ガスもないから空気も美味いし
ボーッとしてたらいつの間にか左之さんが戻って来ていた
「何してんだ?」
「ん?月見てた。なんか、この時代で見る月は大きく見えるなぁって」
「そうなのか?」
「うん。まぁ気のせいかもだけど」
そんな話をしながら廊下を歩く
私の歩幅に合わせてくれている隣のイケメンはほんと何なんだろうか
できすぎくんですか、できすぎくんなんですか
何でそんなにナチュラルに色々と出来るんだよ
そんなテクを見て何人の女がホの字になった事やら
そんなことを考えていると隣から声が降って来た
「俺の部屋は此処だからよ。ゆっくり休めよ?」
「あ、うん....」
「夕奈?どうした?」
部屋に入ろうとする左之さんを見て、寂しさを感じる
もう少し、一緒にいたい...何てそんな事言えない
俯いている私の顔を覗き込んでくる左之さんの顔を見たら、私はとんでもないことを無意識に口にしていた
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ぷー(プロフ) - 神崎舞様。気付かず申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。早急に直させていただきます。また何か気付いた点などがございましたら、仰って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2017年8月18日 11時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されないで夕奈のままになってる話が何話かあるのですが? (2017年8月18日 9時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷー | 作成日時:2017年8月17日 11時