第四十八章 ページ25
「土方さん？と夕奈か？何してんだこんな時間に？」
「ーーーーッ！！？？」
急に後ろから声が聞こえ私の肩は大きくビクッと跳ね上がって、煩いほどに心臓が早鐘を打つ
ゆっくりと振り向けば、其処には見知った人物、左之さんがいた
一気に体の力が抜けて脱力し、安堵の溜息が自然と漏れる
「お前怖がり過ぎだろ」
「しょ、しょうがないじゃん！いきなりだったし、私は怖いの苦手なんだってば」
土方さんは私の反応を間近で見ていた為、面白かったのか笑ってる
くそ、めっちゃかっこいいから笑うなとは言えねぇ
寧ろ笑った顔拝んでいたい
「んで？こんな時間に何やってたんだ？土方さんの手なんか掴んじまって」
「え、あ、これはその....こ、怖いから一緒に行ってもらおうと思って」
「何処にだ？」
「か、厠に」
「.....おまっ....ククッ」
手を離しながら聞かれたことに対して答えるが、何だかだんだん恥ずかしくなって来て言葉がどもる
だって、24にもなって一人で厠に行けないってどうよ
恥ずかしいわそりゃ
厠、という言葉を聞いて左之さんは肩を震わせて笑いを堪えている
どうせならいっそのこと豪快に笑ってくれ
「原田こそこんな時間に何してやがる」
私が遠い目をしていると土方さんが質問した
「っ...あぁ、目が覚めちまってな。厠に行こうとしてたんだ」
「なら丁度いい。こいつも連れてってやってくれ。俺はまだ仕事が残ってるからな」
「おいおい、こんな時間までやってんのかよ？休まないと体壊すぜ土方さん」
「今やってんので最後だからな。終わったら寝るさ」
「気をつけろよ？できる事があったら、俺も手伝うからよ」
「あぁ。すまねぇな」
二人の会話を横で聞きながら、土方さんの顔をチラリと見れば少し疲れが溜まっているのがわかる
この人、何でもかんでも自分でやって解決しようとするよね
そういうとこ、私に似てる
「桐生、そういうわけだ。原田と行ってくれ。それと、毎回毎回たまたま俺が起きてるからっていきなり障子を開けんじゃねぇ。わかったな」
「はーい」
眉間にシワを寄せながら言った後、自室に戻ろうとしている土方さんの背中に声をかけた
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ぷー(プロフ) - 神崎舞様。気付かず申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。早急に直させていただきます。また何か気付いた点などがございましたら、仰って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2017年8月18日 11時) (
レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されないで夕奈のままになってる話が何話かあるのですが？ (2017年8月18日 9時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷー | 作成日時：2017年8月17日 11時
