第四十八章 ページ24
只今深夜の二時過ぎでございます
何故そんな時間に起きてるかって?
いやー、元々夜行性だから夜とか結構起きてるんだよねー....ってそうじゃなくて!!
トイレに行きたくて目が覚めました
あ、この時代では厠って言うんだっけか
こんな時間に行くのが怖すぎる!!
この時代の厠怖いんだよー
昼間でも不気味なのに
因みに私は見えないけど、嫌だなぁって感じる事は出来ます
あ、でも22歳で人生初めて職場で見た事あったなぁ
しかも、違う職場では一人の時に変な現象に3回ほど出くわしたっけ...
いやー、あん時は内心ビビったわー
見える友達にビビっちゃダメって言われてたから、すげー平然と冷静にしてたけど
って今はそんな事思い出してる場合じゃない!!!
兎に角、頑張って行こう
じゃないと漏れる
確実に漏れる
意を決して部屋から出た私は厠へと向かう
その途中に明かりが点いている部屋を運良く発見した私は迷わずその部屋に向かい、問答無用で静かに障子を開ける
「ーーーっ!?おまっ、桐生!!何してやがる!」
部屋の主は土方 歳三
深夜だから声量は抑えてあるけど、いつも通りの凄まじい鬼っぷり
「....こんな時間まで仕事してんの?寝ないの?」
文机の上に置かれている書類を見て私は眉間にシワが寄る
こんな時間まで何してんだよ馬鹿
「あ?これが片付いたらな。んなことより、お前こそこんな時間に何してやがる」
「土方さん。お願いがあるんだけど、いいよね。こればっかりは拒否られたら私無理だわ。って事で一緒に厠付いて来て」
「はぁ!?.....はぁ...またか」
私はズカズカと部屋の中に入れば、土方さんの手を掴んでグイグイと引っ張る
何回かこんな事がある為、土方さんは呆れてる
そりゃそうだろうよ
いい歳した大人が怖いから一緒にトイレついて来て、なんて何処のどいつが言うんだか
あ、私か
「しょうがないじゃん。怖いもんは怖いの。ほら、仕事の息抜きだと思って」
「ったく。普段は強気なくせに、こういうのは本当駄目だよなお前」
「だって...こればっかはどうしようもないじゃんか」
「わかったから、んなに引っ張んじゃねぇよ」
なんだかんだで優しい土方さんは私に付いて来てくれる
惚れてまうやろーーー!!!!
手を引きながら部屋の障子を開けて廊下に出て、土方さんの手を引いて歩き出そうとした時ーーー
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ぷー(プロフ) - 神崎舞様。気付かず申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。早急に直させていただきます。また何か気付いた点などがございましたら、仰って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2017年8月18日 11時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されないで夕奈のままになってる話が何話かあるのですが? (2017年8月18日 9時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷー | 作成日時:2017年8月17日 11時