第四十四章 ページ17
現場に着けば、其処は酷い有様だった
煙の匂い、血の匂い、横たわる人達、火薬の匂い
視界、聴覚、嗅覚、全ての全神経が目の前の事に集中する
そして、新選組は其々手分けをして処理を開始した
「しかし、天守様の御所に討ち入るなどと...長州は一体何を考えているのだ」
「まさか、此処までやるとは...」
「うむ...」
近藤さんと源さんは何とも言えない表情を浮かべながら会話をする
「天につわした者がどうなるか、見せてやる」
土方さんは眉間にシワを寄せ、鋭い目付きと声色で言った
そして、会津兵から話を聞き終わったはじめくんが土方さんに駆け寄って来た
「朝方、蛤御門に押しかけた長州政は会津と薩摩の多数の兵力により退けられた模様です」
「ふっ、薩摩が会津の手助けねぇ。世の中変われば変わるもんだな」
「土方さん。公家御門の方に、まだ長州の奴等が残ってるらしいぜ」
「何!?」
土方さんとはじめくんが話していると、今度は左之さんが走って来て聞いた話を伝える
「局長。今回御所を先導したと見られる者達は、天王山に向かっています」
「どうする、トシ」
ザキヤマも近藤さんに情報を伝えれば、土方さんに視線を移し指示を仰ぐ
「ふっ。原田、隊を率いて公家御門に向かい、長州の残党どもを追い返せ。それと桐生。お前は原田について行け」
「土方さん...あいよ!(夕奈は俺が守ってみせる)」
「わかった。土方さん、気をつけて」
「誰に言ってやがる。お前こそ、死ぬんじゃねぇぞ」
「!!ありがと」
左之さんと一緒に行くように言われるとは思わなかったため、私と左之さんは少し驚くが直ぐに頷く
土方さん達がこれから行く天王山の道の途中、千景が待ち伏せている
アニメの通りなら怪我をするのは隊士一名と千鶴
無事を願って言えば、思いもよらない言葉が返って来て私は目を見開く
気にかけてくれてることが嬉しくて、微笑んでお礼を言い「行くぞ夕奈!」と言う左之さんの言葉に頷き、複数の隊士達と一緒に公家御門へと向かった
第四十四章
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(迅速に、そして的確に指示を出している土方さんは、やっぱり最高の指揮官だ)
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ぷー(プロフ) - 神崎舞様。気付かず申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。早急に直させていただきます。また何か気付いた点などがございましたら、仰って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2017年8月18日 11時) (レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されないで夕奈のままになってる話が何話かあるのですが? (2017年8月18日 9時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷー | 作成日時:2017年8月17日 11時