第四十一章 ページ12
元治元年七月
「会津藩より正式な要請が下った。長州制圧のため、出陣せよとの事だ」
広間に集められたみんなは、近藤さんが放った言葉で一斉に騒つく
「そいつはすげぇな！」
「会津藩も我々の働きをお認めくださったのだ」
左之さんの言葉に近藤さんがとても嬉しそうに言う
それを見て、私はこれから起こる事を思い出し気づかれない程度に苦い顔をする
「よっしゃあ！新選組の晴れ舞台だ！」
「何言ってやがる。平助、お前はまだ傷が治ってないんだから、留守番に決まってるだろ」
「えぇ！？そんなぁ！」
喜ぶ平助に新八がニヤニヤしながら言えば、彼は露骨に残念そうに項垂れる
「まっ、怪我人はおとなしくここで待機すべきじゃないかな」
「そういう沖田くんもですよ」
「え？」
「不服でしょうが、私もご一緒しますので」
「「はぁぁ」」
総司はいつもの笑みを浮かべながら平助に言うが、けいちゃんの言葉によって彼もまた露骨に残念がる
二人して盛大なため息をついたかと思えば、息ぴったりに項垂れた
「雪村君、桐生君。君達も一緒に行ってくれるか？」
「えっ？」
近藤さんは私と千鶴を見ながら口を開き言った言葉に、千鶴は驚く
つか、千鶴は連れて行くと知ってたけど、まさか私まで言われるとは思ってもいなかったから驚いて固まる
「千鶴と夕奈を！？」
「戦さ場に出てくれというわけではない。伝令や負傷者の手当てなど、今は一人でも人手が欲しい。それに、桐生君の剣術の腕前は確かだ。何かあった時、頼りになる」
平助の驚きを物ともせず、近藤さんは話を続ける
え、何で私戦力に加算されてんの？
そんなに強くないんだけど
「無理にとは言わん。行くか行かないかは自分で決めろ」
「私.....私でも何かのお役に立てるなら、行きます！」
土方さんの言葉を聞いて千鶴は少し考え、みんなを見渡した後力強く頷き答えた
そして、視線は私に集まり答えを待つみんな
そんなみんなを見た後、私は真っ直ぐ近藤さんを見て言った
「私も行きます」
私の言葉を聞いて、みんな嬉しそうな声をあげた
第四十一章
￣￣￣￣￣
(これから起こるのは、禁門の変。どんどん歴史が進んで行く...)
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ぷー(プロフ) - 神崎舞様。気付かず申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます。早急に直させていただきます。また何か気付いた点などがございましたら、仰って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2017年8月18日 11時) (
レス) id: 557e5927c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎舞(プロフ) - 名前変換されないで夕奈のままになってる話が何話かあるのですが？ (2017年8月18日 9時) (レス) id: 348d6ee4b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷー | 作成日時：2017年8月17日 11時
