一児の母が薄桜鬼の世界へ！？母は強し！《薄桜鬼》 (ページ48)

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第十四章ページ48

二人が部屋の中に入り、座ってから話を切り出す

「相談というのは、私はこの時代の読み書き、家事のやり方、身を守る術、着付け、お金関係、全てが出来ません。いつまでここにいるかもわからないし、もし一人で生きて行くことになった時、必要最低限は出来るようになっておきたいんです。なので、読み書きとお金は山南さん。家事と着付けは千鶴。身を守る術は斎藤さん。其々に教えて頂きたいんです。勿論時間がある時で構いません、少しずつでも教えて頂きたいんです」

私は真っ直ぐと土方さんを見つめながら先程の考えを伝える

「....事情はわかった。だが、てめぇを信用した訳じゃねぇ。そうすぐにんなこたぁさせられねぇ」

鋭い視線で私を見てくる彼から目を逸らす事はしない

「わかってます。なので、私を見定めて頂いて構いません。少しでも大丈夫だと判断した時は、先程私が言った言葉、考えて頂けませんか」

「...わかった。そん時にゃお前が言った事、考えてやる」

「ありがとうございます」

「いいか、少しでも妙な事したら、俺たちはお前を容赦なく斬り捨てる」

「.....しませんよ。私は、生きたいと願ってここに居るんですから。そんな事でまた死ぬのは御免です」

土方さんの言葉に私は無意識に泣きそうな笑みを浮かべていた事には、自分自身気付かなかった

第十四章
￣￣￣￣

(私はまだ生きたい...その為にここにいる)

(そんな顔して笑うんじゃねぇよ...)

(何故かよくわからねぇが、こいつは俺に少し似てると思った)