一児の母が薄桜鬼の世界へ！？母は強し！《薄桜鬼》 (ページ41)

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第十一章ページ41

「ーーーそっか。千鶴ならいいお嫁さんにも母親にもなると思うよ」

「そんな、私なんて...！」

私の言葉に照れ、謙遜している千鶴を少し羨ましく思ってしまう

「そっか、帝王切開だったからお腹に傷があったんだね。でも、夕奈ちゃんの時代は凄いんだね。あんな綺麗にできるなんて」

「時代が変われば、技術も新しくなるからね」

そっか、と小さく呟いてから納得したような千鶴は次に私の手を見て質問してきた

「その、指に付けてるやつはなんて言うの？」

「これはねー、左薬指にしてるこれは指輪って言うんだ。異国の文化で、夫婦になって愛を誓い合った人達がこの指につけるものなの」

「何だか凄く素敵だね！」

「二人で一緒に選んで、離婚とかしない限り一生付け続けるお揃いの物だからね。凄く大切な物だよ」

私ははめている指輪を弄りながら言い、自然と頬が緩む
会話をしながら障子に向かって歩いて行き、私は静かに手をかけた

第十一章
￣￣￣￣

(思い出すと、胸が苦しい)

(指輪を見ながら話す夕奈ちゃんの顔は、酷く悲しげだった)