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「.........。」
「.........。」
拷問か？
なんて言える訳もなく。
私とふっかの関係が幼馴染から恋人へと昇級......昇級？
兎に角。関係が変わった所でなんでも言い合える仲になった訳でもない。
こうして改めて恋人として2人だけの部屋で過ごすことは初めてで。
なのにふっかは何も言わない。
時々スマホをいじっては頭抱えたり、天を仰いだり。
私？私はちょっと耐えきれなくて本読んでる。
ふっかが部屋にいることに緊張していることもそうだけど、改めて、彼氏なんだと思ったら、まぁ、本の中身は全く頭に入らないけど。
「お菓子持ってくる？」
「いい。」
「じゃあ飲み物...」
「まだあるよ。」
「...宿題する？」
「終わっ......てないけど、今はいい。」
何しに来た？
と、思わなくもないけど、そういえば幼馴染の時からこんな調子で、ほんとお前なにしに来たのってことはしょっちゅうだった。
...それかな。
なんて思ったらなんか緊張がどんどん薄れていって。
落ち着いてきた頃にやっと本の中身が頭に入ってきて思わず集中していた時だった。
「A。」
「.........。」
「.........しくった...。」
ふっかが何か言った気がするけど、本の進展が気になる。
キリのいいところでふっかに聞き直そうなんて思ってたら、最後まで読みふけっていた。
やっと目を離して、少し伸びをして違和感を感じた。
「読み終わった？」
「びっっっ......くりしたぁ！？」
いつの間にかふっかが後ろに回っていた、というか、後ろから抱き抱えられていた。
腰から腹に回された腕と、肩に乗る重圧感。背中に感じる暖かさで、さっきまで落ち着いていた緊張が一気に戻ってきた。
緊張と、背後にいた事への驚きで、心臓が逸る。
「......んふふ。かあいいよな、お前のそゆとこ。」
「......今なんて！？」
あのふっかが、あのふっかが褒めた。
褒めたよね...？
実は褒めて叩き落とすなんて落ち...ごめん今までもあったから有り得る。
「本読むとほんとお前周り見えなくなるよなぁ。で、気づいたらこんなにドキドキしてんの。かあいい。」
「あ、上げるタイプだった.........。」
「何の話？」
「経験の話！！」
でも正直嫌なわけなくて。
本を置いて、ふっかの手に自分の手を重ねる。
ふっかはそれに答えるように頭をグリグリと押し付けてきて。
なれることなんてあるのかと聞きたいくらいこの甘い空気は、私にはまだ早い気がしなくもない。
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函娘(プロフ) - ずっきーに様、ありがとうございます！！上手くキュンとして貰えたのがもう嬉しいです！！ (10月3日 5時) (
レス) id: f828428891 (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！今日一気見させていただきキュンとドキドキで面白かったです。更新楽しみにしてます。 (10月2日 23時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
函娘(プロフ) - よちよち様、ありがとうございます！マイペース更新なのでどかっと更新したり一日あけたりしてますが、最後までお付き合いいただければと思います( '∀︎' ) (10月2日 17時) (レス) id: f828428891 (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。物語を読んではまりました。続き楽しみです。 (10月2日 11時) (レス) @page1 id: 4e991b48a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：函娘 | 作成日時：2023年10月2日 10時
