ハートの海賊団の副船長 2【ONE PIECE】 (ページ10)

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57話～猫島～ページ10

ペ「船長？こっちにもいねぇぞ？」

貴「うっそ…じゃあどこ…？」

ペ「俺も探そうか？今暇だし」

貴「じゃあお願いするよ…だいたい朝は部屋か食堂か甲板に行けばいるのに」

はぁ…とため息をつかれた

俺はここだ
いくら探したって人間姿の俺は見つからねぇよ…

あれから数時間、Aとペンギンは船内で探索を続けだが
とうとう全部見終わったらしい

貴「嘘…船のどこにも居ないの…？」

ペ「すれ違う奴ら全員に聞いたけど今日キャプテンを見たやつ居ねぇって…」

貴「まさか猫島に置いてきた！？」

ペ「んなわけあるか！出航した時はちゃんと居たじゃねぇか」

貴「確かに…でもこんなに探しても見つからないなんて」

俺を抱くAの腕に少し力がこもる
上を見上げ顔を見ると少し目が潤んでいた

貴「ロー………船以外でどっか行く時は絶対わたしに言うのに…」

ペ「A…副船長のお前が弱気になっちゃいけねぇよ。あの船長だぜ？きっとそのうち…」

貴「船のどこにも居ないのに…？」

ペ「……………」

貴「………ロォ………っ…」

心配をかけさせている
が、今の俺じゃこいつらに認識してもらえない

俺もさっさと元に戻るための条件を…

とりあえず今にも泣きそうになってるAの頬を舐めてみた

貴「ロー？…いや違うやニャンゴロー……慰めてくれてるの？」

ペ「…ニャンゴローって……((ﾎﾞｿｯ」

元の俺ならこいつの頭を撫で安心させてやれるが
今の猫の俺には…こんなもんしか出来ねぇ

つーか今俺の名前呼んだか？

貴「あっそうだ！ビブルカード！」

ペ「それだ！船長の安否と居る方角がわかるぞ！」

…！それならビブルカードが俺を指して2人が気づくかもしれねぇ！