87話〜風邪〜 ページ40
ロ「卵粥だ、食えるだけ食え」
そう言うとローは持ってきた土鍋に入ったお粥を
お椀に移してわたしに渡してくれた
貴「ありがと…いただきます」
お粥は卵粥だった
…優しい味がして気分が悪くても食べれる
わたしが体調崩した時、お粥は毎回ローが作ってくれてる
昔に初めてローの前で体調悪くなった時
他の人はみんな出かけてて、頑張って作ってくれたんだよなぁ…
あの時初めてお粥ってものを食べたけれど美味しかったなぁ…
少し焦げたりしてたけど
料理があまり得意じゃないローが作ってくれたことが嬉しかった
それからというものわたしが体調を崩す度
ローはお粥を作るようになった
前にコックが作るって言ったらしいけど
それを断って自分で作ってるらしい
料理は未だ得意じゃないローだけどお粥はどんどん上手くなって美味しくなってる
お粥に限定したらこの船の中で1番美味しいんじゃないかと思う
貴「また美味しくなってる」
ロ「…そうか」
無表情を貫いてるつもり見たいだけど口角が少し上がってるんだよなぁ
ロ「…なんだ、人の顔じっと見て」
貴「なんでもなーい」
ツッコミ入れちゃうとそっぽ向いちゃうから黙っておく
お粥を食べ終わると薬を飲まされ横になった
ロ「寝れそうか？」
貴「んー…すぐには無理かも」
すると今度は頭を撫でてくれる
これもわたしが体調を崩すと必ずしてくれる
しばらくそうしてると眠気が襲ってきてそのまま眠りにつき
次の日には体調は良くなっていた
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moeka(プロフ) - 最近更新がなくて寂しいです。更新してくれると嬉しいです。待ってます。 (2020年9月16日 20時) (
レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影星 | 作成日時：2020年7月1日 19時
