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あ「あれ、まだそこに居たの?
わたしのこと待ってた?」




風呂場のドアを開けると
ととは最後に見た位置から動かずにそこに居た


わたしが服を着て髪を拭きながら出ようとすると
伸びをした後わたしの足元へ擦り寄りながらついてくる




あ「いや、ちょっと待ってととそれは危ない
踏んじゃう!蹴っちゃうって、ねぇ」




ととを蹴らないようにゆっくりとした足取りで注意しながらリビングへ戻る

すると布団に寝転がりながらスマホを見ている刀也が視界にうつる
寝てなかったんだ




剣「おかえりなさい
あ、ととも一緒に戻ってきたんですね
ベッタリじゃないですか分けてくださいよ」


あ「無茶いうな
てか眠くないの?」


剣「まぁテンションも落ち着いてきたんで寝ようかなって思ったんですけど

あなたチャンネル登録者数1万人になりましたよ
おめでとうございます」







……………………???





あ「what?」


剣「ろくに英語出来ないのに英語で喋らないでいいです」


あ「え、だってわたしまだ配信2回しかしてない」


剣「さっきのunravelでしょ
あなたの歌声に人が集まったんです」


あ「そっか……そっかぁ…」






思わずんふふっと笑顔が溢れた



歌を歌うのは楽しくて好きだ

それを聞いてもらってこんなに人が集まってくれたことが嬉しかった






剣「僕ももう少しで1万人なので追いつきますけどね!
これを伝えたくて起きてました」


あ「いやぁこれは嬉しいなぁ…
……けどなぁ」







さっきまでただ純粋に嬉しいという気持ちだけだったけど

ふとさっきのマシュマロの話を思い出した

あの話を1万人に増えたチャンネルでするのか…
さっきまでと心構えが少し変わってくるな

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作者名:影星 | 作成日時:2022年10月2日 20時

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