とあるライバーの兄妹【2j3j】

配信後 ページ14

((ｶﾞﾁｬｯ






配信を終わらせると同時に玄関ドアが開いた音が廊下から聞こえた


わたしは現在一人暮らしだから帰ってくる同居人は居ない
けれど1人だけ…いや1家族(？)だけわたしの家の合鍵を持ってる人物がいる







剣｢お邪魔します、僕です剣持刀也ですよ〜｣


あ｢逆に剣持家以外が鍵使って入ってきたら即ポリスメンだね
いらっしゃい？｣







荷物をリビングに置いて洗面所へ手洗いをしに行く刀也

確かに配信後これと言ってやる事はないって言ったけれども
今の時間夜の10時だが？






剣｢明日部活もないので一緒にゲームしたいなーっと思いまして
Aも明日土曜ですから仕事ないの知ってるし

あとついでにお母さんが夕飯多く作っちゃったから持っていけって｣


あ｢この時間はそのまま泊まるつもりでしょ全然いいけど
あ、ご飯ありがたい…また今度お礼しに行かないと｣








近所で刀也の親友なのもあってそこそこ剣持家に行くわたしは
結構あの一家と交流がある


いや、あり過ぎる

刀也で1つ、他の家族がもう1つを共有という形でわたしの家の合鍵を持っているし
こうしてちょくちょく夕飯のおすそ分けをくれたり
様子を見に来てくれたりする



それもこれもわたしの生い立ちのせいで気にかけてくれているのだ




刀也のこの突然ゲームをしに来る行為だって
わたしの様子を見に来てくれてるんだって知ってる




普通に考えたらヤバいけどね
未成年の男子と今年20歳女でこの時間2人でしかも泊まるって


けどまぁ今更だし

わたしと刀也にそういうやましい気持ちがあるかって言われたらそれは否だ


何よりお互いがお互いを信頼しきっているからそういった不安は特に生まれてこない







剣｢はい、ちょっとお菓子持ってきました。ポッキーですけど｣


あ｢あ、わたしもプリッツならあるわ
あと飲み物かな｣


剣｢どっちも似たようなお菓子だなぁw
チョコが付いてるか付いてないかの差｣


あ｢いやでもほら、ポッキーはチョコで甘いけど
プリッツはサラダ味だから塩っぱくて良くね？｣


剣｢…確かに？
ゲームしながらでも食べやすいっちゃ食べやすいですしね
ちょっとウェットティッシュだけ置いておいて軽く指ふけばいける｣

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