【名探偵コナン】情報はカラスから。３

１０３羽 純黒の悪夢 ページ25

工藤クン，だいたいの形がわかればって
言ってたな…。


『零さん，そのC4使えますよね！？』

「あぁ！」


零さんも同じこと考えてたみたいで，黙々と
準備をしている。私も狙撃の準備しないと…


「クソ！撃ってくる方向はわかるのに！」

「だいたいの形がわかればいいんだったよな？」


準備ができたみたい。
C4を秀一さんのライフルバックに詰めた。
別れだ…さようなら…


「見逃すなよ！」


そう言ってもC4入りのライフルバックを
ぶん投げた。


バコーーーーン


爆発して，形が見え


「見えた！…行っけぇぇぇぇぇぇ！」


次に，工藤クンがサッカーボールを蹴り機体にぶつけた。しかも，そのボールが花火になったんだけど！？


『来たね…』


花火のおかげで，ローター部分がはっきり見えた。


「堕ちろ。」


バン…バン


秀一さんが撃ってどこを狙ったのか確認してから
私も撃つ。秀一さんと反対のローターを狙わんと意味ないからね！

命中したみたいで，機体が煙を上げている。


「やったか！？」

「良し！」

「フッ…」


安心も束の間，両方のローターを殺ったのに
機体が持ち堪えて 車軸を狙って撃って来た。


ガガガガガガガガガガ


『さっきより，狙いが定まってんだけど！？』


ドカーーン

ガダン


やばっ…車軸が爆発した…！
足場が崩れ，ホイールが下に沈んだ。
ホイール転がるんじゃないの！？


ガーーーン


いや，もう転がってるわ！しかも，坂で加速したし！う゛ぇっ…酔いそう…


「逃げろぉぉぉぉぉ！」


反対側のホイールから工藤クンの声が聞こえ，
そっちを見れば零さんが工藤クンをぶん投げていた


「届けぇぇぇぇ！」


ガシッ


あっぶね…秀一さんが間一髪で工藤クンの手を掴んでくれた。飛んで来た工藤クンは無事です！
私も２人と合流する。


「赤井さん！Aさん！」

「何か策があるんだろ？」

『援護するよ？』


工藤クンが，伸縮サスペンダーを２つのホイールに繋げて引っ張ったけど止まりそうにない。
まだ手があるみたいで，メンテナンス用だと思われるキャタピラの上を走る。


「クソォ！このままじゃ，間に合わねぇ！」

「よせ！焦るな！！」


秀一さんが焦るなと言うが，早く前方に行くために滑り降りる工藤クンが止まる様子はない。ヤバイぞ…！私も同じく滑り降り、工藤クンに手を伸ばす。


「Aさーーーん！！！」


ガシッ


ギリギリ手が届いた！
けど，私も一緒に滑ってて止まれそうにない。
どーすっか…

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