【名探偵コナン】情報はカラスから。３

９９羽 純黒の悪夢 ページ21

走りながらスマホで監視映像をもう一度見たら
２人が観覧車の頂上で花火を背にバトってる。
うわっ…カッコいい…！…じゃねぇ！


『何やってんの！？』


こんな状況に…！
てか，どこで殴り合ってんだし！
やるならせめて地上でやれ！←


『先行って呼んでくるわ…』


観覧車の１番上は，１００メートルの高さはある。
階段で登ってたら時間がかかるからねー！


「え、何するつもり…？」

『勿論，飛びます！』


助走をつけ，手すりで踏み切り上に登る。
これの方が全然早いっしょ！
それを後ろで見てた工藤クンが目を点にしてたけど
気にしな〜い！


ガン


４分の３位まで登ったところで，真上から大きな音と声がした。まさか，あの２人が頂上から落ちて来たとか？そりゃ，あんな危ない場所で殴り合いなんかしてたらそーなるよな！


「…うよせ。」

「もう………んですか？」


もう一段と上に登れば２人が目に入り声がハッキリ聞こえた。


「さぁ，第２ラウンドといきましょうよ！」

「チッ…」


まだ やってんのかい！


『秀一さん！零さん！』

「「A！？」」

『な〜にが第２ラウンドですか？』


おいコラ。と睨んでやれば，２人が目を見開いた。
そして，下から工藤クンの声が！


「赤井さん！そこにいるんでしょ！？
大変なんだ力を貸して！
奴等キュラソーの奪還に失敗したら爆弾でこの観覧車ごと全てを吹き飛ばすつもりだよ！」


工藤クンの言葉を聞きながら，アイコンタクトをしてる。‘‘もうヤメロ’’と‘‘仕方ない’’って感じかな？


「本当かコナン君！」

「安室さん！どうやってここに！？」


安室さんが下を覗き込むと，工藤クンが驚いた。
知らなかったのかー。
零さんが爆弾の位置を聞けば，工藤クンがとてもわかりやすい説明をしてくれましたよー！


「遠隔操作でいつ爆発するかわからないんだ！
一刻も早く解除しないと！」


それを聞くと，零さんが秀一さんの顔を見て
‘‘FBIとすぐに行く！’’と叫んだ。
そして，２人がこっちに近寄ってきた。
え、何！？


「そう身構えるな。」

「…手間取らせたな。悪かった」


そう言って，２人同時に私の頭に手を置いた。
そしたら，手が重なった。


「貴様！手を退けろ！」

「降谷君こそどかして貰おうか。」


何でそこで喧嘩！？アホなんですか！？


『コナン君待たせてないで早く行ってください！』


ドン


と，階段から突き落としてやった。
けど綺麗に着地された。腹立たしいわ〜

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