【名探偵コナン】情報はカラスから。３

８２羽 ページ3

【予告時間 数分前】


美術館でやっと蘭ちゃん達と合流できた。
人混みホント嫌いだわ〜


「コナン君〜！Aさ〜ん！
どうだ？キッド誰かわかったか？」

「いや，まだ…」


世良ちゃんテンション高！
工藤クンがちょっと引き気味じゃん。笑


「あれ？Aさんもいつもよりノリ気じゃない？」

「うんうん！いつもはキッドに興味なさそうなのに！」

『え？』


やべっ…顔に出てた？
工藤クン超怪しんでるんだけど！？


「キッドと…何かあるの？」


直接聞いて来たし。ここでバレる訳には…！


「予告時間 ３分前です！」


ないす警備員！


「そろそろ離れないと！コナン君行くよ？」

「えぇ！待ってよ〜蘭姉ちゃん！Aさんは？」

「一緒に決まってるでしょ！
ガキンチョほんとAさんの事好きね…」


それな。
キミには蘭ちゃんと言う美人さんがいるっしょ。笑

私達は宝石から離れた窓際の位置で，見る事になった。


「残り１分！」


コンコン


『キタ』

「えっ？」


窓を突く音がし，私につられて工藤クンも窓を除いた。そこにいるのは…勿論カラスでーす！
他のヒトに気づかれないように会話する。


カァカァー


『ありがと！助かったわ！』

「カラスはなんて？？」

『キッドが化けてるの 中森警部だってさ！』

「え，でも何で！？」


カラスに頼んだのは，監視じゃなくて捜索。
キッドは変装した相手を眠らせて放置するからね！
この美術館は隈なく探して異常が無かったから，
美術館周辺のトイレとかを見て回ってもらった結果
数キロ離れた公衆トイレに眠らされてたんだと。
警察より優秀でしょ？笑


『カラスを総動員で動かせば，もっと早く知れたんだけどね』

「(す，すげぇ、)
それより！早く中森警部(キッド)を…！」


宝石の方に目を向けたら…え？いないじゃん！


「残り３０秒！」


おい！
３０秒目を離しただけで見当たらないんだけど！
てか，誰か気づけよ。


『嘘でしょ…もういい？
キッド現れた瞬間撃っていい！？』

「落ち着いてAさん！？」


落ち着けるか！
キッドに宝石盗られたら，賭けが！


「１０秒前！…９…８…７…６…５…４…」

「Three…Two…One…」


ガダン


キッドのカウントが聞こえ，照明が落ちるのと同時に警備員が騒ぎ出した。


「何っ！？」

「明かりをつけろ！」

「中森警部はどこだ？」


中森警部がいないから収集がつかないし！


バタンバタン…


人が倒れる音？


『工藤クン！口元抑えて！』

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