緑谷出久の成り代わり？マジか…… (ページ8)

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出久side

引子「出久ー？お使い頼める？」

『んーちょっと待って今ラスボス……』

《YOUWIN》

よし、勝った

『なに買ってくればいい？』

引子「みりん買ってきて。お小遣いは好きにしていいか」

『わかった』

普通一人で行かせていいものか？ま、いいや。めんどくさいし……さっさと終わらせよ

と商店街に行く
お小遣いは貯めておこう

『……』

みりんの棚まで背が届かない……

『すいません。みりんください』

「はいよ、一人でお買い物か？偉いなぁ坊主」

なんて大きな手でわしゃわしゃ撫でられる

『いえ、あ。これお金』

「ん、お釣どうぞ」

『ありがとうございます』

「(随分と大人っぽい子供だったな……)」

『……？』

路地裏に人の気配……
行ってみよう

？「ｽｩ……ｽｩ……」

人……だよな

『お兄さん。こんなところで寝てたら風邪引くよ？』

と体を揺さぶる

つぎはぎだ……

『お兄さん家族は？』

？「うるさい。あんな奴ら家族じゃない……」

するっと頬を撫でる

『これ、痛くないの？』

？「いてぇよ」

『治してあげようか？』

？「治癒系の個性か？」

『秘密。目ぇ閉じて』

？「嗚呼……」

『"治れ"』

ただれた肌から普通のうるおいのある肌へと変わる

『家族と話し合ってみなよ。少しは辛くなくなるかもよ？僕お使いの途中だからバイバイお兄さん』

？「ぁ……」

＿＿＿＿
橙矢side

名前も知らないガキ……
俺のただれた肌を治して去っていった

"家族"

少しはあのクソ親父変わってるだろうか……あの場所に俺のいる価値はあるだろうか……

震える足で家の方へと向かう

＿＿
すっかり日が暮れた

震える手でインターフォンを押す

冷「はーい！」

ｶﾞﾗｯ

冷「橙矢……？橙矢！！よかった！！生きてる！！ごめんね、ごめんね橙矢！！」

ボロボロと涙を溢す母さん

冬美「母さんどうした……の……？お兄ちゃん？お兄ちゃん！！」

夏雄「今までどこにいたんだよ！！」

橙矢「迷惑かけてごめん……」

生きててくれればいいと俺を包んでくれる

炎司「橙矢？橙矢なのか？！すまなかった！！生きててくれてよかった！！」

橙矢「父さん……俺ヒーローになれるかな……」

炎司「嗚呼！これから辛くても沢山訓練すればお前もヒーローになれる！！」

轟「兄さん？」

橙矢「焦凍……」

最高傑作……

橙矢「お前の誇れるヒーローになるからな！」

轟「！うん！」