私じゃダメだった (ページ10)

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ひなside

妓夫太郎「じゃ、また明日なぁあ？」

『はい！』

ガチャ

あ、父さんも母さんも帰ってきてる

『ただいま』

母「おかえりなさい。」

父「……」

『ん』

母「なにかいいことでもあったの？」

『なんでそう思うの……？』

母「女の勘よ」

『…………し』

母「ん？」

『彼氏……できた』

なんて目線を合わせずに言う

父「彼氏だと？」

『結婚の約束もした』

父「結婚……」

母「あら」

父「……だ」

？今なんて？

父「やだ！！どこの馬の骨かしらんが結婚は認めん！！どんなにイケメンだろうとな！！！」

あれ？父さんってこんな我が儘だったっけ？

母「ひな、ごめんなさいね？お父さん海外にいる期間もずっとずーっとひなひなってうるさくて……」

父「だって！！こんなかわいい娘を１人日本に残して海外にとんだんだよ？！こんどその彼氏とやらを連れてきなさい！！」

『はぁ……父さん。はっきり言うけど"めんどくさい"よ』

父「Σ(ﾟдﾟlll)」

『今回はいつまで日本にいるの？』

母「しばらく日本にいる予定よ。それよりも彼氏さんの写真ないの？」

『あ、あるわけないじゃん。今日付き合ったんだから……』

母「じゃあ年上？年下？それとも同い年？」

『年上……柄は悪いけどいい人だよ』

妓夫太郎先輩のことを思うだけでキュンキュンする

母「(完全に乙女の顔ね)」

父「(許さない許さない許さない許さない！！)」

＿＿＿結局紹介することになってしまった……

妓夫太郎「そんな心配そうな顔すんなよなぁあ？」

なんて頭を撫でられる

『じゃ、じゃあいきましょうか』

妓夫太郎「嗚呼」

手はしっかりと握られている

『連れてきたよ』

妓夫太郎「娘さんとお付き合いしてる謝花妓夫太郎です｡」

母「上がって上がって！！お父さん！！ひなの彼氏さん来たわよ」

母さんテンション高い……

父「妓夫太郎くんか……座りなさい」

妓夫太郎「失礼します」

妓夫太郎先輩以外と付き合う気ないからなという念を飛ばす

父「(外見で好きになったわけではなさそうだな……)妓夫太郎くんは娘のことをどれくらい愛してる？」

なんっっつう質問してんの？！このバカ親父！！！

妓夫太郎「言葉では足りないくらいです」

母「キスはした？」

『ちょっ母さん！！』

妓夫太郎「しました」

『妓夫太郎先輩？！答えなくていいですから！！』