私じゃダメだった (ページ7)

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ひなside

ポンポンと頭を撫でられる

『////』

顔が熱い……きっと真っ赤だ……

春「(先輩ズルい……私だってひなちゃんの綺麗な髪に触りたいのに……)」

梅「屋上ー！ん～！今日天気いいわね、早く食べましょ！」

妓夫太郎先輩の手おっきいな……やっぱり好きだ……

春「私ひなちゃんの隣～！」

梅「私は春の隣がいいわ！！」

と自然に妓夫太郎先輩が隣となる……なんだか緊張するなぁ……

ﾊﾟｶｯとお弁当を開ける

春「わ、ひなちゃんのお弁当綺麗だね！自分で作ってるの？(栄養バランス良すぎでは？)」

『うん。お父さんもお母さんも仕事忙しいから』

二人とも私のことなんて見てないだろうし……

妓夫太郎「梅もそろそろ料理できるようにならねぇとなぁあ？」

梅「えー？あっお兄ちゃんのお弁当唐揚げ一つ多い！」

『私の一つあげようか？』

梅「しょうがないわね……美味しくなかったら許さないからね」

相変わらず厳しい……

ﾊﾟｸｯ

『ど、どうかな……？』

梅「悪くないわね(え？なにこれすごい美味しい)」

『よかった……』

不味くはないみたいだ、よかった……

妓夫太郎「貰ったんだからお礼くらい言えよなぁあ？」

梅「……ありがと……」

！

『ふふ、どういたしまして！』

春「私もお料理練習しないと！」

『なら今度家来る？少しなら教えられるよ？』

春「！行く！！」

『じゃあ来週の土曜日でいいかな？』

春「うん！(ひなちゃんのお家！！かわいい格好して行かないと！！)」

なんか凄く喜んでるけどかわいいからいっか
チラッと腕時計を見る。予鈴の5分前……

『そろそろ戻った方がいいね』

春「時計かっこいいね」

『嗚呼これね。お父さんのお下がりなの。新しいのあるからもう使わないからって』

あんまり無駄遣いしないでほしいんだけどね……なんてお弁当箱を片付けながら話す

妓夫太郎「(コイツは少し人に頼ることを覚えた方がいいなぁあ)」

ポンポンとまた妓夫太郎先輩に頭を撫でられる

『？』

妓夫太郎「その、なんだ、なにかあったら言えよなぁあ？」

『今日はいっぱい撫でてくれますね……嬉しいです』

と頬を撫でる妓夫太郎先輩の手の上に自分の手を重ねすり寄る

妓夫太郎「///(かわいいにもほどがあるだろ！！)」

梅「もう！早く教室もどるわよ！！(お兄ちゃんばっかり構って貰ってズルい！！)」

『そうだね。早く戻ろう』