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梅side
ひなが春に取られちゃう……
『ふふ、こんなかわいいお嫁さん私には勿体ないよ』
は?なに言ってるわけ?
春「///」
春も春でなに照れてるのよ!!
梅「むぅ……春!!そんなの放っておきましょ!!」
そう言うと一瞬ひなの目が揺らいだ
『私のことは大丈夫だからお話しといでよ!』
と言う声は少し震えていた
梅「ふん!行きましょ!」
ちょっと強引に春の手を掴み教室から出る
梅「授業サボりましょ?どうせ聞いててもわからないもの」
春「で、でも……」
梅「お兄ちゃん帰ろー!」
妓夫太郎「まだ午前の授業も終わってねぇんだよなぁあ、せめて午後になってから来い。そしたらこの間言ってたクレープ屋に連れてってやるからなぁあ?」
!クレープ!
梅「わかった!絶対連れてってね!」
妓夫太郎「あぁ」
教室に戻るとひなは机に突っ伏していた
春「ひなちゃん?」
ゆっくりとこっちを見るひな
目元には前髪がかかっててどういう表情をしてるのかわからない
『おかえり〜』
顔をあげたひなの目元もには泣いた後があった
私がひなのこと泣かせちゃったの?
春「ひなちゃん泣いたの?大丈夫?」
『大丈夫大丈夫!ほらほら席について!授業始まるよ!』
完全に空元気……私頭悪いからわかんないけど無理矢理笑ってるってことだけは分かる
春「無理に笑わなくていいんだよ?」
なんて言ってハグをする春
『うぅ……情けない……こんな自分嫌いだ……誰かに甘えっぱなしで迷惑かけて』
なんて愚痴を溢す
泣いた理由は自分への不甲斐なさで……ひなは優しい……誰にも取られたくない……
気配り上手なひなだから無理矢理にでも笑ってなんでもなかったかのように過ごす
《『梅ちゃん大好きー!!』》
あの時私もって言ってあげればよかった……なんて……ひなはもう私に大好きって言ってくれないの?
私はどんなひなでも大好きよって伝えられたらどれだけよかったか……
春「そんなことないよ、大丈夫大丈夫。ひなちゃんが自分自身のこと嫌いでも私は好きだよ!」
『梅ちゃんにも迷惑かけてるし……』
春「梅ちゃんが直接迷惑って言ったの?」
『そうじゃないけど……』
春「じゃあ気にすることないよ!ほら笑って!ひなちゃんは笑顔が似合うよ!」
『ッうん……ありがと(ニコッ』
一々私のことばっかり気にしすぎなのよ。
梅「言っとくけど私は別にアンタのこと嫌いじゃないわよ」
『!』
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萩野千紗@別垢 - 皆可愛い…。 (1月8日 11時) (レス) @page7 id: 2b3301b859 (このIDを非表示/違反報告)
セラピー(プロフ) - 面白いです。更新、頑張ってください! (10月21日 14時) (レス) @page7 id: b07a7dc537 (このIDを非表示/違反報告)
みかんつー - お話おもしろいですね!更新頑張ってください〜🤗 (9月7日 18時) (レス) @page1 id: e1a3f3b1e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2023年9月7日 16時