私じゃダメだった

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ひなside


『梅ちゃん！今日こそお友達になろう！！』


梅「アンタみたいなブスと友達になんてならないわよ。どっかいって！」


『えー？』


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


『あ"っ席に着かないと……また後で来るね！』


梅「来なくていいわよ！」


担任「えー、今日は転校生が来ています！！テンション上げろ！！謝花の次に可愛い子だぞ！！」


「「「いえーい！！」」」


転校生かぁ仲良くできたらいいなぁ


担任「じゃ、入っておいで〜！」


？「ひ、ひゃい！」


鈴のなるような綺麗な声だなぁ……きっと可愛い子だ


春「愛野春です！よろしくお願いします！」


ﾊﾞﾁｯと目が合うと頬を染める愛野ちゃん


『？』


取り敢えず手ぇ振っとこ


ﾋﾗﾋﾗ


春「かっこいい……(ﾎﾟﾂﾘ」


担任「じゃ春野の席は水樹の隣、水樹！手上げてくれ！」


『はーい。こっちだよ愛野ちゃん』


緊張してるだろうから解してあげないとね！


春「よ、よろしく！」


『うん、よろしく。愛野ちゃんかわいいね〜眼福だよ！』


春「えへへ、あ、私のこと名前で呼んでいいよ！その代わり私も名前で呼びたいな……」


『もちろん！いいよ！今日からお友達ね！』


春「！うん！」


＿＿休み時間


梅「ねぇ」


春「ん？えっと……」


梅「謝花梅よ。にしても綺麗な顔してるわね！今日から私の"親友"になってちょうだい！」


ｽﾞｷﾝｯと胸が痛む私が言うと梅ちゃん怒るのに……
でもしょうがないよね、こんなにかわいいんだもん……親友にしたい気持ちも分かるよ


春「え、えっと……」


『梅ちゃんいい子だし親友になっちゃいなよ！』


と精一杯笑って見せる


梅「ね？ね？お願い！」


春「う、でも私にはひなちゃんが……」


梅「あんなブスどうでもいいじゃない！私のお兄ちゃんに会わせてあげるわ！」


春「ｵﾛｵﾛ)」


『大丈夫。いい人だから行っておいで』


ポンポンと頭を撫でる


春「ひなちゃんも！一緒に行こ？その1人じゃ不安だし……！梅ちゃんも！お願い！」


梅「しょうがないわね……アンタ、お兄ちゃんのこと見て叫ばないでよね！」


『わかってるよ〜、今回は春ちゃんが主役だもの』


梅「お兄ちゃーん！！」


妓夫太郎「そんなに大声出さなくても聞こえてるんだよなぁあ」


梅「それよりこの子！凄くかわいいでしょ？」


ジッと春ちゃんを見つめる妓夫太郎先輩


妓夫太郎「梅には劣るが綺麗な顔してるなぁあ」


私のことは目に入ってないようだ……

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