生き霊を飛ばしてくる俺様な彼 (ページ10)

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ひなside

ボフッとベッドに倒れ込む
好き勝手言って逃げやがって！！

《イザナ「ひな」》

『ｯｯ～～！！』

子宮がキュンキュンするのがわかる
私も会いたいなんて……言わなければよかった……まぁ実際は聞こえてないんだけど……

ってこれじゃあまるで私がイザナのこと好きみたいじゃん！！

《イザナ「好きだ」》

やっぱり

『やっぱりこれって恋……なのかな？』

恋愛の経験値が少なすぎてどうしたらいいかわっっかんない！！

ベッドの上でジタバタする
本体のイザナとはしてないんだよなぁ……イザナに触れたい……名前を呼んでほしい……

『こんな気持ち初めてだ……』

ドクドクとうるさい心臓。もしイザナが綺麗な人と歩いてたらと考えるとチクリと心が痛んだ……なにこれ……

『あーもう！お風呂入ろ』

＿＿＿＿ﾁｬﾎﾟﾝ

『はぁ』

好きってなんだろう……そもそもイザナはどうしてそこまで私に執着するんだろ……

『そろそろ上がろ……』

ﾌﾞｫｫｫｫとドライヤーをかける

だいぶ伸びてきたな……そろそろ切りときかな？

サラッ

イザナ「随分伸びたな」

『うわっ！い、イザナ？！帰ったんじゃなかったの？』

イザナ「忘れ物」

『は？』

チュッと口にキスを落とされる

イザナ「髪……今の長さが好きだ……どんな髪型でも似合うだろうけど……ショートカットとかにはすんなよ？」

『わ、わかった……』

イザナ「てっきり命令するな～とか言うと思ったんだけど……もしかしてオレに惚れた？」

ブワッと顔が熱を帯びる

イザナ「なに？もしかして脈あり？」

『ち、ちが……』

イザナ「まぁいいや。好き……いや、愛してるよ。おやすみ。ひな」

もう少しだけ生き霊でもいいから側にいたい

『や、いかないで』

イザナ「！ちょっとだけな……ふふかわいいやつ、本気で好きになった？」

『わ、かんない……初めてだから……でもイザナが他の女の人と歩いてるの考えただけで胸がきゅうってなる……こんな苦しいの初めてで……どうしたらいいのかわかんない……』

イザナ「鈍感にも程があるな……それを一般的には恋っていうんだ。」

『じゃあ私はイザナのこと好きなの？』

イザナ「まぁ、そう言うことになるな。また来月日本に戻る。それまでに心の整理しとけ？いいな？」

『うん』

イザナ「じゃ、また会おうな」

と最後に優しく私の頭を撫でてイザナは消えていった