いーち! ページ2
ひなside
とある冬の日
たった一人の血の繋がった兄貴が死んだ、鶴蝶を庇ったらしい……兄貴らしい死に方だとオレは思う……仲間思いの優しい兄貴のことだから放って置けなかったんだと思う
でもさ、オレを残していくなんてあまりにも酷すぎるよ、、兄貴、、
叔母「ひなちゃん今日もご飯食べないの?」
『……』
叔母「……ひなちゃん、バレーに興味ない?甥っ子がね、バレーやってるのよ。宮城でよかったらその子がいる高校でその子を支えてやってほしいの、お願いできる?」
『バレー…』
叔母「そう、バレー。どう?」
『支えるって何すればいいんだ…?』
叔母「マネージャーよ、やってみない?」
『…考えさせて……』
叔母「えぇ、勿論よ。ご飯置いておくから気が向いたら食べて?」
『ん、』
宮城でバレー……マネージャー……やってみても良いかもしれないぽっかり空いたこの穴が塞がるのならやってみても
ふと叔母さんが作ってくれたご飯が目に入る
お腹……空いたな……
匂いにつられ部屋のテーブルに置かれたシチューを食べる、人の作ったご飯を食べるのはいつぶりだろうか
ご飯と一緒に置かれたバレーの雑誌が目に入る
一目散に目に入ったのは
『青葉城西高校……』
久しぶりに部屋から出よう
『叔母さん……』
叔母「!どうしたの、ひなちゃん」
『オレ青葉城西でマネージャーやりたい』
叔母「!!そう、うちの甥っ子もね、青葉城西なの。だから支えてあげて?」
『コク)あと、食器洗いに来た』
叔母「あら、いいの?任せちゃって」
『兄貴が死んでからお世話になってるから……これくらいしか出来ないし……』
叔母「ひなちゃんは優しいのね(クスッ」
『そんなことない』
叔母「そういえば甥っ子の名前教えてなかったわね
岩泉一くんよ」
『岩泉…一、及川徹の幼馴染み……阿吽の呼吸……青葉城西のエース』
叔母「あら、よく知ってるじゃない」
『オレにかかればこのくらいの情報は当たり前……』
宮城に舎弟が何人かいるからこれくらい当たり前だと思うけど……なんて、思ったけど口には出さない、一般人を怖がらせるのはポリシーに反する
叔母「そう、来週くらいに引っ越すから準備しといてね?」
『ん、』
東京から離れるのか…ちょっと寂しい……なんて、最後に蘭たちに会いたかったな、一応鶴蝶の携帯にメール入れとこ
______________
用件
______
宮城に行くことになった
どんな形でもいい会いに来い
52人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2022年12月20日 17時