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セツナside
ガバッ
『ハァ……ハァ……ハァ……また?』
またやり直しだ……これで何回目?
『……着替えよ……』
のそっとベッドから出て黒いドレスに身を包む
コンコン)メイド「失礼します。朝食でございます」
『ありがとう』
メイド「いえ、失礼しました」
暖かいご飯……メイドたちは信用出来る。私の妹……ラブは男の人に囲まれてたい性格だからメイドたちの中にはラブに酷い扱いを受けた者が多いのだ
今度はどうやって死ぬのだろうか……今回こそ寿命まで生きたい。何度も失敗してる。今回こそは……
なんて言って何年経った?未だに成功できない。みんなが笑顔で暮らせる日々はいつ来る?自ら掴み取るしか道はないのか……?
『ご馳走さまでした』
食器片付けないと…
部屋から出て長い廊下を歩く
メイド「あ!セツナ様!呼んで下さったら食器下げに行ったのに!」
『これくらいさせて』
ラブ「お姉様ぁ〜」
メイド「ゲッ」
『……仕事に戻りなさい』
メイド「はい!失礼します」
『どうしたの。廊下は走ってはダメよ』
ラブ「そんなことより!」
そんなこと……
ラブ「こっちとこっち!どっちのイヤリングが似合うと思います?」
と見せられたのは青い宝石の入った飾り気のないイヤリングとピンクの宝石の入った少し豪華なイヤリング……
『ラブはピンクが似合うからこっちかな……』
ラブ「よくわかってますね!!さっきのメイド2人こっちの地味なイヤリング選んだのよ?あり得ないでしょ?」
後ろを見ると頬が赤くなったメイドと怯えているメイド……
『……新入りね、私から言っておくわ』
ラブ「お願いしますね〜」
と去っていくラブ。さて……
『2人とも私の部屋にいらっしゃい』
メイド「は、はい……行くわよ」
メイド「ッ」
やっぱり怖いわよね……
『大丈夫よ、叩いたりなんかしないから』
メイド「は、い……」
ガチャ
『頬を冷やさないとね。折角かわいいんだから』
メイド「(セツナ様って冷たいイメージあったけど…実は優しい…?)」
『あの子は派手好きでね、大人しい物より派手なものを選んであげた方がいいのよ。あの子の代わりに謝るわ。ごめんなさいね』
メイド「い、いえ!セツナ様は悪くありません……」
『なにかあったら私の部屋に来なさい。愚痴くらいいくらでも聞いてあげるわ』
と優しく声をかけておく。メンタルケアも大切だ
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作者名:ひな | 作成日時:2024年3月18日 18時