悪女さんはゆっくり過ごしたい (ページ6)

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カエデside

『よし、痣も全部治ったかな？鏡で確認して』

ﾕｷ「わ、すごい……治ってる…」

『よかった』

ユキは酷い扱いを受けていたんだね……まったく……あの子は人を道具としてしか見てないんだから……

ﾕｷ「カエデ様は何者なんですか…？」

『ちょっと不思議な力を持ってるだけさ』

力を持っているのは本当のこと……あまりみんなには言ってないだけでバンバン使ってるんだよ？

ｺﾝｺﾝ)ﾚﾍﾞｯｶ「カエデ様。」

『入っておいで』

ﾚﾍﾞｯｶ「夕飯を作りたいのですが……」

『嗚呼。材料ね。買い出しに行くか……』

ﾚﾍﾞｯｶ「御供してもよろしいですか？」

ﾕｷ「(レベッカさんズルい……)」

『いいよーん』

ﾍﾝﾘｰ「レベッカどこ行くの？」

ﾚﾍﾞｯｶ「買い出しに行くのよ」

ﾍﾝﾘｰ「じゃあ下町に出るの？！俺も行く！！」

元気だなぁ……

ﾚﾍﾞｯｶ「カエデ様に失礼でしょ！！」

『まぁまぁ荷物持ちにくらいにはなるでしょ？』

ﾍﾝﾘｰ「よっしゃ！」

『じゃあ行ってくるよ。みんな大人しく待っててね』

「「はい/！」」

『近くの人目のつかない場所にでも移動しよう』

ﾍﾝﾘｰ「？山を降りるんじゃ……」

『一々山の登り降りしてたらキリがないでしょ』

ｼｭﾝｯと移動する

ﾚﾍﾞｯｶ「いったいどうなってるの……？」

『後でみんなに話すよ。ほら買い出しだよ』

「あら？別嬪さんね！」

『近くの山に引っ越してきたんです。これからお世話になりますね(ﾆｺｯ』

「「ﾎﾟｶｰﾝ)」」

2人とも驚いてんなぁ……ま、こんな私見せるの初めてだし当たり前か

「うわ、すげぇあの女の人綺麗……」

「おねぇさん！」

と足元から声がする。見てみると5歳くらいの男の子が1輪の花を持って話しかけてくる

「僕おねぇさんとけっこんする！！」

「こら！失礼でしょ！！ごめんなさいね？」

『いえ、大丈夫ですよ。』

「おねぇさんお名前は？」

『カエデだよ』

「え……もしかしてカエデ・ブラック様ですか…？」

『えぇ。まぁ……』

「そんな高貴な方がなぜこんな田舎に……私たちに酷いことでもするんですか……？」

と睨まれる

『まさか、私は私の意識でここに来たんですよ。妹は我が儘だし男共は馬鹿ばっかりだし。だから自由な自然に触れたくてね』

「そ、そうだったんですか？すいません。無礼な態度を取ってしまって……」

『いえいえ！この町のことたくさん教えて下さいね？』