2 ページ3
ひとらんside
俺は正直ハルちゃんが苦手だ
花は踏み潰すし、いつも甘い香水をつけてる。
じゃらじゃらと宝石を着けてて酷いことを言うようだけど品もないしどこがいいのか全くわからない
ht「あ、俺ウサギに餌あげてこないと」
ﾊﾙ「わ、私もよろしいですか？」
ht「……いいけど」
gr「むぅ……ハル！ケーキがあるぞ！！」
そっちに行けそっちに行け
ﾊﾙ「でもたまにはひとらん様とお話したいです……」
ut「ほんまかわええなぁ」
今のうちに脱け出そ……
＿＿ﾊﾙ「あれ？ひとらん様？」
うまく脱け出せたな。花に水もあげないと……
？「ふんふふーん」
鼻歌？一体誰が……
『今日も綺麗……』
ht「カエデちゃん……？」
ｶﾞｻｯ
あ、ヤバ
『誰？』
ht「ご、ごめんね？鼻歌が聞こえたから気になって……」
『あーそういえばひとらん様が管理してるんだっけ……勝手に入ってごめんなさいね』
ht「い、いや……花を大切にできる人に悪い人はいないから……」
『ははっなにその基準』
「ｸｩﾝ」
ht「えっ狼？！危険じゃ……」
『この子は大人しいんだ。撫でてみる？』
恐る恐る狼の頭に手を置く
ht「わ、ふわふわ……」
『狼も大型犬だと思えばかわいいもんでしょ？』
恐るべし……
『早く明日にならないかなぁ……』
そうだ……明日になったらいなくなるんだ……
どこか寂しいような、悲しいような
ht「カエデちゃんはさ……」
『ん？』
ht「本当は優しいんだね」
『そうかな？』
ht「そうだよ」
『ひとらん様は善人だよね。あ、そうだ！お守りをあげる！！手を出して』
するとブルーダイヤモンドの着いたネックレスを渡される
ht「綺麗……」
『着けてあげる！』
首筋にひやっとした感覚
『貴方に幸福が訪れますように』
初めて聞いた。カエデちゃんの静かな優しい声……
ht「ねぇカエデちゃん」
『次はどうしたの？』
ht「俺もたまに山に遊びに行ってもいい？」
『ひとらん様なら全然いいよ。ただし他の人は連れてこないでね？』
ht「う、うん」
あれ、でも場所は……？
『来たくなったら伝書鳩を飛ばして。迎えに行くから。その時は１人でここに来て』
ht「わ、わかった」
迎えに来るってどうやるんだろう……
『じゃ、またいつか』
ﾋﾞｭｫｫと強い風が吹き思わず目を瞑ってしまう
目を開けた瞬間にはカエデちゃんの姿はなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2024年3月10日 14時
