性悪悪女？ヒロインなんかよりよっぽど楽じゃない？ (ページ8)

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ラブside

呆れながら発された言葉

kn「あれはもはや愛情ちゃうやろ」

os「いくらなんでも心寛大すぎ……」

ht「ゼロちゃんらしい」

ﾗﾌﾞ「なんで怒らないの？」

『たしかに貴方のしたことは度が過ぎてるけれど愛情の裏返しでしょ？』

なんで……

『貴方が産まれる前に父上は亡くなった。母上もあとを追うようにジ殺した。
貴方が愛情を知らないのは私のせい。私がもっと貴方に関わっていたらこんな馬鹿みたいなことせずに済んだかもしれないのに

ごめんなさいね』

と優しく私の頬を撫でるお姉様
なんで謝るの？私はお姉様を殺そうとまでしたのよ？なのに……なんで……

『愛してるわよ。私のかわいい妹……』

フワッと薔薇の香りに包まれる

ﾗﾌﾞ「ｯ離しなさいよ！！離して！！お姉様なんかっ！！あんたなんか大嫌いよ！！死ねばよかったのに！！なんで生きてるのよ！！」

なんて思ってもないことを叫ぶ

ﾗﾌﾞ「私は幸せなの！！みんな私のものなの！！」

違う、私は幸せなんかじゃない。一時的に私に興味が行くように仕向けてただけ

ﾗﾌﾞ「あんたなんて姉だなんて思ったこと一度もないわ！！」

嘘よ。本当はお姉様のことが私の憧れだった

ﾗﾌﾞ「あんたなんて大嫌い！！」

本当は大好き。ずっと私だけを見て欲しい

『……嘘が下手ね。もう大丈夫よ。お姉ちゃんがついてるわ』

ボロボロと涙が止まらずお姉様の肩を濡らしてしまう

『大丈夫。泣きなさい』

ﾗﾌﾞ「ﾋｸｯｸﾞｽｯう"ぁ…あ"ぁ……さ……ぃ……ごめんなさい……！！」

＿＿＿＿＿＿
ゼロside

しばらくすると泣き疲れたのか眠ってしまったラブ

gr「ぜ、ゼロ……」

『……なんですか？』

できるだけ優しい声を出す

gr「すまなかった」

俺も俺もとみんな頭を下げる

『そう思うのならラブを……妹を幸せにしてあげてください』

gr「え？」

『ラブとの婚約書……書いたんでしょ？だから幸せにしてあげてください。』

zm「お前はそれでええんか？」

『？家族の幸せを願うのは可笑しいこと？』

kn「はぁ～お前優しすぎん？」

『そんなことないと思いますけど……』

ut「その……ゼロちゃんはこれからどうするん？」

zm「どっか遠くに行くのは許さんからな(圧」

わぁ、怖い

『……迷惑じゃなければこの城で静かに暮らしますよ』

gr「むしろいいのか？」

『えぇ』