性悪悪女？ヒロインなんかよりよっぽど楽じゃない？ (ページ4)

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メイドside

私はメイドだ
ゼロ様に拾ってもらったこの命……大切に過ごさなければ＿＿＿＿

なんて最初は思っていた……けど

ﾗﾌﾞ「なによこの地味なドレス！！もっとかわいいのを用意して！！」

「も、申し訳ありません！」

と妹のラブ様にこき使われる日々……

もうやめたい……

何度もそう思ったが……

『あら、貴方隈が酷いわよ？私の部屋で休みなさい』

「で、ですが！」

『じゃあお仕事として私の話相手になりなさい』

なんて言われちゃあ断れないよね？！ね？！

『返事は？』

「よ、喜んで！！」

『ふふ、じゃあ行きましょうか』

「はい！」

『貴方手にあかぎれができてるわ。後でクリーム塗ってあげる！』

はぅ……お優しい……一生着いていきます！！

ガチャッとゼロ様のお部屋に入るとフワッと薔薇のいい香りが漂う

「いい匂い……」

『ふふ、正直ね』

「ﾊｯ!も、申し訳ありません」

『あら、なぜ謝るの？気にしてないわよ』

「はいぃ……」

ラブ様の部屋は甘ったるい香水の匂いがするからイヤだけど……この部屋はもう一度着たくなるようないい香りがする

姉妹でどうしてこうも違うの？
騙される王子様たちも頭おかしいんじゃないの？

『なにをしているの。座って？愚痴たまってるんじゃない？私も愚痴溜まってるのよ』

「その失礼かもしれませんが……ラブ様は我が儘で……」

『そう……私もね？木で作ったハンモック状の椅子を壊されたのよ……大切に使ってたのに……おまけに勝手に薔薇まで摘まれて……』

ゼロ様は薔薇が好きなのはメイドや執事たちは知ってる。おまけにこうして話も聞いてくれる心優しい方

『手を出して』

「？はい」

と手を出すとクリームを丁寧に塗られる

『このクリーム結構いいのよ。香りもいいしね、綺麗な手してるんだから大切にしなさい。いいわね』

「ｷｭﾝｯ♡)はい」

ここでも胸キュンポイントを稼いでくるんよ～マジズルい！！ゼロ様はもう少し自分に自信をもって欲しい

ここにいるメイドや執事たちは大半ゼロ様に命を救われた人ばっかりだから……だから信用して欲しいなんて我が儘ですか……？

kn「おい！！」

「ﾋﾞｸｯ」

『大丈夫よ……なんですかコネシマ様』

kn「アイツにまた酷いこと言ったやろ！！アイツ泣いてんで？！そこのメイドもなに仕事サボってんねん！！」

『この子は私がお話相手になって欲しいと頼んだのです』

はい神～こんなハイスペックな人を悪者にするとか腹立たしい！！