初恋は…… ページ7
直哉side
女なんて興味なかった。どの女も撫で声ですり寄ってくる奴らばっかりやったから
でも氷河ひなは違ったんや
静かで大人しくて、平等に接してくれるひなちゃん。
真っ直ぐな瞳で常に前を向いてるひなちゃんがかっこよくみえてコイツが欲しいと強く思った
やけど……
『イザナ!』
ずっとあの男……黒川イザナにべったりでオレのことなんて眼中になかった
今は結婚をして妊娠までしてる
直哉「ひなちゃん。大好きやで」
なんて今日も愛を囁く。すると"ありがと"と優しい笑顔を向けてくれる
今はこれでいい……
問題は__
イザナ「おい。オレの嫁を口説いてんじゃねぇよ。殺すぞ」
夫のイザナくんが怖いことやな
直哉「きゃーイザナくん怖いわぁ」
とひなちゃんの後ろに隠れる
イザナ「ひなを盾にすんじゃねぇ」
『あまり暴れないでね?』
この日々が続くとええな……オレのこの想いはキレイな思い出のままでええねん。この関係を壊すほど俺は勇気なんてないから
直哉「イザナくん、オレな?アンタのことちゃんと信用も信頼もしてんねん。オレの憧れや。でもひなちゃんのこと泣かせたらオレかてキレるからな」
イザナ「当たり前だ。ひなも腹ん中いるガキもオレが守る」
直哉「ほなよかったわ」
五条「ねぇ。僕たち空気だけど僕だってひなのこと好きなんだけど〜?」
『あら、そうだったの』
五条「ひなは差別しないで僕を僕として見てくれるからね〜」
直哉「お、珍しく意見が合うなぁ」
五条「ま、僕の方が好きだし」
直哉「はぁ?オレの方が好きや」
イザナ「おい、お前ら。オレの嫁だって忘れてねぇか?それにオレはひなのこと何億倍も愛してるわ」
『私もイザナだけよ』(チュッ
と頬にキスを落とすひなちゃん
嗚呼……ズルいなぁ、ひなちゃんが乙女顔するのはイザナくんの前だけや……それ以外は愛想笑い
本物の愛を貰ってるイザナくんは世界一いや、宇宙一幸せ者やね
なぁ、ひなちゃん。ずっとずっと大好きやで
誰かが言っとったなぁ
"愛ほど歪んだ呪いはない"って
イザナくんオレはアンタを信用も信頼もしてる。やからこそアンタを呪ってしまいたくなる……
オレの初恋は当の昔から呆気なく散ってるんや。もう他の女を愛せることなんてない。
なぁひなちゃん……
アイシテルで
虎杖「ひなさん愛されてんね」
『困るくらいね』
なんて眉を下げつつ言うひなちゃん。想いはちゃんと伝わっとったんやね……
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作者名:ひな | 作成日時:2024年1月31日 15時