噂 ページ14
イザナside
「なぁなぁ！知ってる？」
また下らないことだろう
「なにを？」
「最近不良狩りが出没してるんだって！」
ﾋﾟｸｯ
不良狩り……
「"赤髪の悪魔と孤高の女帝"って言われてるらしい」
孤高の女帝……か、懐かしいな。昔のひなの異名だ
「え？片方は女の子なの？」
「そうらしいよ」
イザナ「……他に情報は？」
「お、珍しく興味ある感じ？」
イザナ「うるせぇ」
「2人とも兎に角美形らしいよ」
「昨日はコンビニ裏の不良を伸したらしいけど……兎に角人目の着かないところで退治してるんだって！」
イザナ「ほぅ……情報提供どーも」
本格的に探し始めるか……
＿＿
イザナ「……」
「おい、ここはガキの来る場所じゃねぇぞ！！とっとと失せろ！！」
イザナ「お前らに聞きたいことがある"孤高の女帝"についてだ」
「アイツらは悪魔だ……！！」
とガタガタ震える高校生らしき不良
「最初は甘い誘惑から……路地に入れば悪魔になり殺す勢いで来やがる……！1発殴られたくらいで気絶するんだ……オレはもう不良から足を洗うぜ」
ひなは強い……これ程の恐怖を植え付けるんだ。孤高の女帝とはひなのことで間違いないだろう
イザナ「そうか……じゃあな」
＿＿＿＿＿＿＿＿
モブ不良side
あの褐色肌の小6はくらいの美形な子供は情報を聞いて去っていった……
アイツは妙に孤高の女帝とアイツは似たような雰囲気を持っている。どうしてアイツらを探るのか……不思議でしょうがない
オレたちは検討もつかない
勝負を挑むという感じではなかった……ただたんに探しているように見える
「アイツも不良だったりして……」
と誰かが呟く
でもたしかに……自分より年上の奴に対して怯えず喋りかけてきた……
普通の小学生ならビビって声も出せないだろう
アイツは……いや、アイツらは一体何者なんだ……？
怯えず堂々としていて……それでいて美しい……美しい分身を守るため刺や毒がある……
嗚呼……本当に恐ろしい
そんな人物がこの世界に2人もいることが……
でもこれで悪意しかない不良は消える筈だ。
暖かい風が吹く
その意味はオレたちには一生分からないだろう……
「腹減ったしどっか寄ろうぜ」
「そうだな」
「つか金ある？」
「そこいらへんの奴から巻き上げるか？」
「いや、足洗うって言っただろうが」
「あ、そうだった」
誰からでも金を巻き上げるのやめねぇとな
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←学校では優等生……裏は？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2024年1月31日 15時
