静かな怒り ページ12
モブside
『本当にくだらないわ、その噂にまんまと騙される貴方たちもね。もうよろしくて?』
キッと睨むひなちゃん……その目には怒りが宿ってる
「じゃ、じゃあなんで二人きりだったんだよ!!」
『私が居眠りしてたのが原因よ。それ以外ある?そのちっさいおつむで考えなさって?って言っても無駄よね。だって貴方人の気持ちを考えるのが苦手そうだもの』
とつらつら言葉を並べるひなちゃん。
トゲのある言葉を使うと山田くんは涙目になる
『あら、泣くの?この程度で?随分とメンタルが弱いのね』
山田「グスッ泣いてねぇし……ヒクッ」
なんて強がっているが本当は声をあげて泣きたいだろう……だって今のひなちゃん凄く怖いもん
担任「はーい。みんな席について〜って山田くんなんで泣いてるの?先生にお話聞かせて?」
業「くだらない理由だよ、センセー」
担任「?なにか知ってるの?」
業「山田くんが勝手にオレとひなちゃんが付き合ってるってウソでっち上げて論破されて悔しくて泣いてるだけだから」
山田「だって業がヒクッひなちゃんと距離近けぇんだもん!!うわぁぁぁぁん!!もうやだぁグスッ」
担任「でも泣かせちゃうほど責めるのは違うんじゃ((『じゃあなんです?私も泣けばいいのですか?』
担任「そ、そうじゃないけど……」
『そうじゃないけどなんですか?私は被害者ですよ?加害者を守るんですか?いいですか?これは成長のためでもあるのですよ?』
担任「せ、成長?」
『このまま人の気持ちを考えず行動する。その愚かな行動をもう2度としないようにという成長です。それにいつまでも守られてばかりでは山田くんの為にならないでしょう?』
業「ふふ。流石ひなちゃん」
とここでも正論を叩き付ける。大人にたいしてそんなこと言えるのはひなちゃんだけだと思う。それに賛同する業くんも業くんだけど……
『長話はおしまい。早くHR始めましょう』
担任「え、えぇ。そうね」
「ね、ねぇ。やっぱりひなちゃんを呼び出すのやめない?(コソッ」
「そうだね……あの子に口喧嘩で勝てるわけないもん……泣かされて終わるよ」
『(聞こえてるんだけどなぁ……)』
業「ひなちゃん流石だね」
『思ったこと口に出しただけよ。あ、先生問い詰めるような物言いして申し訳ありません』
ほ、本当に僕たちと同い年だよね……?
担任「え、ぁ、大丈夫よ!こっちこそごめんさないね?(この子ちょっと怖いのよね……)」
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作者名:ひな | 作成日時:2024年1月31日 15時