何度生まれ変わっても君を探し出す (ページ11)

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意味のない嫉妬ページ11

業side

ひなちゃんはかわいい。女の子たちが嫉妬するくらい

オレたちは小学生に上がった
ひなちゃんは同級生は勿論上級生にも呼び出されることが多くなった……

きっとオレのせいだ
オレはひっつき虫のごとくひなちゃんの後ろを付いて回った。それが原因……

今は放課後。ひなちゃんは机に伏せて眠っている
そっと頭を撫でると

『イ、ザナ……』

と男の名前を呟き一筋の涙を溢した

業「は……？」

イザナって誰？この学校にイザナなんて名前の人はいない……だとしたらいったい誰？

グルグルと嫌な感情が渦巻く

オレが一番ひなちゃんのことを知ってる。オレが一番ひなちゃんのそばにいた。なのに……なんで？なんで？オレじゃだめなの？ねぇひなちゃん

いったいどんな夢を見てるの……？

『ん……(ﾊﾟﾁｯ』

業「おはよ。ひなちゃん……帰ろっか」

『起こしてくれればよかったのに……』

業「気持ち良さそうに寝てたから……ねぇ、どんな夢見てたの？イザナって誰？」

『……私の大切な人なの。その人の夢……随分前の話だけどね』

とどこか遠くを見つめるひなちゃん
その目は優しくて、暖かくて、愛おしそうな瞳だった

業「それのイザナってどんな人？」

『そうね……不器用でとっても優しい……強くて繊細な人かな』

業「ふーん。オレとその人どっちが大事？」

なんてちょっと意地悪な質問をする

『んー7:3でイザナかな』

業「正直すぎ」

なんて弱めにデコピンをする

『ウソはつけないじゃない。それにウソついたところでバレるでしょ？』

業「よくわかってんじゃん」

『何年一緒にいると思ってんの？』

業「それもそっか」

飾らない美しさ……ひなちゃんはいつだって注目の的なんだ。そんなマドンナが想いを寄せる人……気になるなぁ……

オレだって……ひなちゃんのこと好きなのに……ねぇ……どうしたらオレのこと見てくれる？

どうしたらオレを

愛してくれるの？

？「チッ」

＿＿＿＿翌日

「ねぇ！業くんとひなちゃん付き合ってるってホント？」

業「え？付き合ってないけど……」

『誰？そんなデマを流したおバカさんは(ｷﾞﾛﾘ』

鋭い目付きで回りを見渡すひなちゃん。少しでも喜んだ自分がバカらしい

「だってお前ら放課後に二人っきりだっただろ？付き合ってるんじゃねぇの～？(ﾆﾔﾆﾔ」

『はぁ……ほんと幼稚ね』

「よ、ようち？」

『子供ぽいって言っているのよ。もっと違うことに頭使ったら？』