才能マンの兄もまた才能マン (ページ7)

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勝己side

暇だ
兄貴は今頃新しい学校……俺は兄貴に憧れてる

無個性だし、ネガティブだけど……

優しくて

人思いで

笑顔が似合ってて

いざと言う時に身を呈して守ってくれる

俺が憧れた兄貴……
小さい時は後ろを雛のようについて回った。

俺が個性出てからは関わる機会が減ったがいつも真っ直ぐな瞳が俺は好きだった。どんなに馬鹿にされても正しくあろうとする兄貴に憧れた

勝己「クソが……(ﾎﾞｿｯ」

無力な自分に腹が立った

＿＿＿＿
出久side

流星くんが転校した
いきなりの事だった、どうして？なんで？

かっちゃんも機嫌が悪い

「なぁなぁ！流星のやつ転校したんだろ？本当根性なしだよな」

出久「……は？(低」

勝己「あ"？(低」

「「ﾋﾞｸｯ)」」

出久「君たちが流星くんのなにを知ってるの？」

勝己「兄貴のこと馬鹿にすんじゃねぇよ。クソモブが！！！」BooooMBooooM

こうなったかっちゃんは流星くんじゃないと止められない

勝己「兄貴はテメェなんかより賢くて強ぇんだよ！モブがしゃしゃってくんな！！クソが！！」

出久「かっちゃんしょうがないよ。所詮"低能"なんだから」

「緑谷は無個性だろ！！無個性の癖になに語ってんだよ！！」

出久「今はそんな話じゃないよね？流星くんのこと馬鹿にして……本当にヒーロー志望？」

「ｯクソッ」

と去っていく

勝己「デク！礼なんて言わねぇからな！！」

出久「わゎ、ご、ごめん！」

つい流れで口出ししちゃった……
でも憧れの人の悪口なんて聞いていられないし……咄嗟に声に出ちゃったし……前の席の模部さんにも謝らなきゃ……

出久「あの……模部さん」

「は、はい？」

やっぱり怯えてる

出久「怖がらせてごめんね？」

「い、いえいえ！全然」

「「「(緑谷って意外と怒ると怖いタイプ…？)」」」

＿＿
HRも終わしあとは帰るだけ

かっちゃんはそそくさと帰っていった。多分帰って新しい学校のことを聞くんだろう……

たしか椚ヶ丘中学だったっけ？偏差値たしか高いよね？まぁ流星くんの頭脳なら簡単に入れるか……でもどうして急に？なにか気に触ることした？それともストレスが限界を迎えたとか？

等と考えながら家に向かう

『あれ？出久じゃん』

出久「！流星くん」

『今帰り？』

出久「うん。新しい学校はどう？」

『楽しいかな。』

出久「楽しい？」

『うん』

そう返事する流星くんの声は弾んでいて本当に楽しかったのだとわかる