〇 拾捌 ページ18
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「炭治郎くんは、どうして…強さを求めるのですか」
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普通の隊員であればある程度の強さがあればいいはずだ。
そこまで必死になる必要はないと思う。
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「俺の家族は鬼に殺されました。…唯一残った妹の禰豆子は鬼にされて…でも、禰豆子は人を襲ったことはないんです!!俺は、強くなって鬼舞辻無惨を殺して、禰豆子を人に戻さなきゃいけないんです!!」
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…そういう、炭治郎くんは、ちょっとかっこよくて。
応援したくなる、不思議な子だと思った。
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「杏寿郎から、あなたの話は聞いたことがあります。……炭治郎くんなら、何かを変えれるのかもね」
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この、鬼のような残酷な世界から、何かが変わるかもしれない。
人に、そう思わせるこの子は、きっと……杏寿郎に似ている。
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「私は、…隊士はお休みしてるけど特訓は続けているの。怪我が治って、任務が落ち着いたら、いつでもおいで」
「…っはい!」
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広いこの蝶屋敷に響くんじゃないかってくらい大きな声で炭治郎くんは返事をした。
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作者名:真陽 | 作成日時:2019年4月19日 20時