5 ページ5
▽ Side 紫耀
ギリギリと首を絞めたまま 君に告げる 。
「 その表情のまま 紫耀って 呼んで 」
我ながら意地悪な問いかけだったと思う。
酸素すら まともに吸えてへんのに
俺の名前を呼べ 、なんて 。
「 し 、っしょ .... 」
かわいすぎるやろ 、ほんま なんなん此奴 。
「 それ 俺の名前 、よー覚えとき 」
冷静を装って 余裕そうな素振りを見せる 。
内心 、こんなに動揺している自分がおんのに 。
名前呼ばれただけで鼓動が速くなるなんて
いまどき 小学生でもありえへんで ?
状況が状況なのに 俺はこの時どうかしとった 。
この表情のまま 自分の名前呼ばれたら堕ちるって分かってたはずなのに。
この女の生死は俺の手にかかってると思うと興奮して感情が抑えきれんかった。
この瞬間 、いやあの時は名前も知らなかった Aに衝撃的なあの一言を告げられてから 。
俺は もう君に堕ちてたんや 。
なあ 、責任とってくれるよな ?
.
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆうたろう | 作成日時:2017年3月24日 17時