素直になれない俺だけど__TH ３_

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Aside









流す動画が違ったのか慌てて止めようとする生徒会のメンバーを横目に








テヒョンは一つ、一つ言葉を選ぶように話を始めた









TH『俺は、つい最近、大切な人を失った。たくさん傷つけた。たくさん泣かせた。、それでも俺は意地を張り続けた、男として情けない。そう思ってる。でも気づくのが遅かった、たくさんの人の助言、支え、大切な人の涙。それでようやく気づいた。俺は、自ら取り返しのつかない事を招いた。だから俺はこの場を借りて謝りたい。ごめん。A…』









か細い声だった、でも私にはちゃんと聞こえた









私の名を呼ぶ声が＿＿









TH『それともう一つ、みんなに知って欲しい事実がある。』









テヒョンがそう言うと止められていた動画が再び流れた









…









ゆき『て、テヒョンくん、実はさ…』









『んー？』









ゆき『あやさんの事故、起こしたの私だよ。』









『え、まじ？』









ゆき『うん!屋上に行く階段に呼び出して〜ドーンって突き落としちゃった!!!綺麗な血だったよ…憎くて、私の嫌いな人から流れる血は綺麗だったよ』









…









「え、なにこれ」「これに流れてる子ってあの子じゃない？」「え、どこどこ？」「最低。」「あれ事故じゃなかったの！？」









再びざわつき始めた会場内









周囲の目はみんなゆきさんへと向けられていた









軽蔑するような、まるでバケモノを見るかのような、そんな目









わたしは、今なにを見せられてるの…？









夢、？夢なの？、









ホソク…ホソクはどこ？









…









TH『俺は、なんだってする、大切な人を守りたい。これから、俺は、俺自身から変わりたい。』









テヒョンのその言葉を聞いた瞬間涙が溢れた









夢じゃない、これは現実









嬉しいのか、悲しいのか、









どうにも表せないような感情ばかりがつのった









それなのに、









『…行かなきゃ…』









素直じゃない私はざわつきが収まらない体育館を後にした

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