知らない植物 ページ5
チクチクする感覚で目が覚める。
あれそういえば僕は外で……なにしてたんだっけ。
あぁそう、川だ。川の水を飲んで、、それで…。
「…起きてる」
『…？』
「なぁお前まじでここに住むつもりなの？」
何処からか聞こえてくる声。
いつもの聞く言葉…でもその声色には覚えがなくて困惑しながらその質問に同意した。
「……あんまオススメしないけどこんなところ。」
『……そう、ですか。』
「ていうかさっきからどこみてんの？俺ここなんだけど？」
声の方に目を向けても声の正体はよく分からなかった。
「……はぁ、、サボテンだよ俺」
『…さぼてん』
目の前まで動いてきてそういった。
『…棘をたくさん持っているんですね。』
触ろうとすると「痛いと思うぞ？」なんて教えてくれた。ちゃんと痛くて緑色の所に触れる気はしなかった。
「だから言ったろ？」なんて言う。
…ヒビだらけの植木鉢が目が入った。
『……ごめんなさい。』
「は？」
『勝手に落っことしてしまったのに上手く治せなくて。』
「……あぁ!!このつぼのことか、別にお前が落っことした訳じゃねぇしむしろ直してくれて感謝してる。」
かんしゃ、…
『…そうですか。ここまで運んでくれたんですよね、ありがとうございます。』
「あぇ、どこ行くんだ?!」
かんしゃされても素直に受け取れなかった。
また壁作った。本当駄目な奴。
あーあ、なんも悪くないのにあの…サボテンの方。
今頃まともに使えない奴って思ってるだろうな。
というかやっぱり住んでるのがいるんだ。
邪魔だよね。さっさと消えよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
