解決策 ページ38
「…ぐちつぼも知ってるんだね。
悪いけど、少しAと2人で話をさせて欲しい。」
Aは何も言えずにそのままついて行った。扉が閉まると同時にたらこの震えている手が俺の胸ぐらを掴む。
「どういうこと？ねぇなんでぐっちさんだけ知ってるの？俺らは？」
なにも、言えない。
「ぐちつぼ。時間ないって言ってただろ、早くしろ。」
gt「Aが、、……」
俺を置いて時間ばかりが進んでいく。
「ﾊﾔｸｼﾃ」
「どりみー?!血がっ、」
「ﾓｳ耐ｴﾗﾚｿｳﾆﾅｲカラ!!」
館が段々と不安定になっているのがわかる。緑くんの限界が近いのだろう。あぁ本当に俺が言わないといけないのか。
「死ぬ。
一言、発せばスラスラと言葉が出てくる。
…Aがこのまま俺らと過ごせば死ぬ。Aはインターネットから別世界に行って生きるか、このまま死ぬかの二択を選ばないといけない。」
「…あとの詳しいことは俺もわからん。」
誰もが反応に困っていると起きたらっだぁが緑くんの手に触れる。
「、、ｺﾞﾒﾝ」
「もうすこし、たえて、みどり。」
「…ﾑﾘ」
「ぐちつぼ、たのむ。」
「らっだぁの溜まってないん？」
「いやそうじゃなくて、、Aと一緒にいたいんでしょ？限界。
だから
「それ、、わかって、て、いってんだよな？」
ネットワークに世界を1つ創る。そんな簡単なことではないだろう。というよりそれの労力は計り知れない。館を創造する、維持するのとは規模が違いすぎる。
「お前らなんて1つ館ありゃ十分だろ？それで俺らのも1つ館作りゃいいよ。言っとくけどそんな大きい規模でやるつもりはないからね。だからぐちつぼ、緑のこと頼む。それまで耐えてくれないと困る。」
呆気ない。あんなに悩んでいたことがものの数分で片付いてしまった。
俺の能力は
討ち方も色々あるんだけど…。ま、純粋にいっとこ。緑くんにデコピンを軽くする。館が少し安定した気がしなくもない。
「なるべく急ぐ」
そう言ってらっだぁは消えた。
「A!!ちゃんと1人で抱え込まんかったん偉い!!ま、俺が良かったけどね？」
扉からAが見えたその瞬間、たらこが放った言葉はAの涙腺を崩壊させた。茶化した付け足しも忘れずに。
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